小豆島の大自然を満喫!寒霞渓へ!
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今回私達が訪れたのは、小豆島のほぼ真ん中にある渓谷、寒霞渓(かんかけい)です。
寒霞渓ってどんなところ?
約1300万年前の火山活動で形成された渓谷で、小豆島の最高峰「星ケ城山(816m)」と「美しの原高原」の谷あいにあります。花崗岩・安山岩・角礫凝灰岩などの火山性の岩石が200万年の歳月をかけ、雨風の浸食を受けて創り出された自然の芸術です。
寒霞渓命名の由来
寒霞渓という名称は、もとは鉤掛山(かぎかけやま)や神懸山(かんかけやま)といわれたそうです。古事には、応神天皇(おうじんてんのう)が岩に鉤(かぎ)をかけて登ったという逸話があり、明治の初めに儒学者であり詩人の藤沢南岳(ふじさわなんがく)によって、現在の「寒霞渓」と名付けられました。
寒霞渓は地元の人達に守られて、今がある!
江戸時代末期より景勝地として有名な寒霞渓ですが、明治31年(1898年)に地元の有志が神懸山保勝会を設立し、景観の保護や遊歩道の整備などを行い、画家や関西の新聞記者を招いてPR活動に力を入れ、観光客も増えました。
ところが有名になったことがあだとなり、明治45年(1912年)には外国人が別荘地化を計画するという話が持ち上がりました。そのピンチを救ったのが、南海町のしょうゆ王 長西英三郎氏で、長西英三郎氏は、巨額の寄付を行い、これにより全山が保全会所有となり、開発から守られたという歴史もあるそうです。現在でも地元のボランティアグループ「一九六四(いくむし)」が紅葉の植樹を続けているとのことです。
とっても有名、寒霞渓!
現在、寒霞渓は日本三大渓谷美のひとつに数えられ、国の名勝にも指定されています。このように寒霞渓は小豆島を代表する観光スポットの1つで、他にも日本三大奇勝や日本百景「21世紀に残したい日本の自然100選」などにも選ばれるほど、素晴らしい渓谷美を見せてくれます。
寒霞渓は映画のロケ地でもあります
また近年は、「僕とママの黄色い自転車」「八日目の蝉」「魔女の宅急便」などの映画のロケ地にもなりました。まだ映画を観ていない方は、いつかご覧になった時、思いでがよみがえり、二度楽しめますので、ぜひ覚えておいてください。
寒霞渓をロープウェイと徒歩で巡る旅!
寒霞渓には表十二景、裏八景、小豆島最高峰の星ケ城への登山道があります。また標高差317m、全長917mのロープウェイもあるので、今回私たちの旅では、標高295mにあるロープウェイのこううん駅(紅雲亭)まで車で行き、そこから約5分かけてロープウェイで標高612mの山頂駅まで登り、下りは表十二景の登山道を歩いて散策しました。
ロープウェイはたった5分なのですが、風雨の浸食によって創り出された奇岩、垂直にそそり立つ大岩壁、青い空と瀬戸内海の青い海、日本で唯一「空・海・渓谷」を一度に眺望できるロープウェイからのパノラマビューはまさに絶景でした。
ロープウェイを降りると、小豆島で一番高いところにある売店とレストランがありました。ここで有名なのは、小豆島のブランド和牛「オリーブ牛」を贅沢に使ったコロッケバーガーです。他にもオリーブソフトクリーム、地元の特産品であるそうめんなど、様々なメニューが楽しめます。
私は色どりカレーそうめん、主人と子供達はコロッケバーガーのセットにしました!
余談ですが、このレストランの建物の裏手には、観光に来る人達に快適に使用してもらうために、なんと総工費1億円をかけて作られた「快適トイレ」があります。1億円のトイレというと、どんなにゴージャスなのかと思われるかもしれませんが、都会にあれば普通の綺麗なトイレです。ただ山頂にあると思えば、大変キレイで気持ちの良いおもてなしの心で作られたトイレです。興味のある方は、ぜひ下山前に行ってみてはいかがでしょうか?
お腹も満たされ、私たちはこの後、表十二景を歩いて下山していくのです。
表十二景巡りスタート!!
四望頂展望台(しぼうちょう)第12景
四方にそれぞれ異なった景色を眺めることができ、見ごたえ十分です。
かわら投げ
1組5枚 200円で小さなお皿を購入します。このかわらを崖の上にある輪っかに通すと願いが叶うと言われています。
なかなか投げるのが難しく、手前に落ちたり、てんで違う方向に飛ばしてしまったりという中、残念ながら輪っかは通らずですが、私達総勢11名のうち、6年生の男の子が飛距離で見事なかわら投げを披露してくれました。
烏帽子岩(えぼしだけ)第10景
神主さんのかぶる冠(烏帽子)に似ています。まさに自然が作った芸術作品です。
下り坂なので登りよりマシですが、小石の落石もかなりあるようで、足元を気にしながら頑張って歩いていきます。それでも、きちんとコンクリートで舗装されているので随分助かります。
女籮壁(じょらへき)第11景
昔、女蘿という地衣類のサルオガセが髭のように風になびいていました。サルオガセとは、針葉樹の枝にからみつく地衣植物(コケ類)のこと。残念ながら、現在ではその状況を見ることができません。
荷葉岳(かようがく)第9景
「今では木に隠れてほとんど見えなくなっているので、四望頂で見てください。」とありました。
四望頂からは、荷葉岳の手前に烏帽子岩も見えています。
層雲壇(そううんだん)第8景
雲が段々と重なり合うようで、祭壇を連想させます。ロープウェイは層雲壇の向こう側をスレスレに通過します。
画帖石(がちょうせき)第7景
旅の思い出を写し描くスケッチブックのようです。岩のスジがページのようにも見えます。
玉筍峰(ぎょくじゅんぽう)第6景
玉筍とは竹の子のこと。まさに竹の子が天にそそり立つように見えます。
蟾蜍岩(せんじょがん)第5景
木々で少しわかりにくいですが、ひきがえるがこちらを見ているようです。ロープウェイからも見ることができます。
老杉洞(ろうさんどう)第4景
老杉と洞窟からこの名前がついています。最近は周りの木で遊歩道からは見にくくなっています。国立公園なので、伐採が制限されていますので、仕方ありません。
錦屏風(きんびょうぶ)第3景
屏風を立てたような形をしています。秋には、赤・黄・緑の錦絵を見るようで美しい大きな岩です。屏風の上には小さくかわいいヒヨコのような岩が乗っています。
紅雲亭(こううんてい)第2景
こううんてい駅の駐車場奥に、清流にたたずむ「東屋」があります。下の河原は素麺が流れているように見えることから、素麺流しと呼ばれています。
通天窓(つうてんそう)第1景
駐車場からこううん駅へ行く階段を昇りながら、振り返ると見えるのが天に通じる窓のように、穴が開いている通天窓が見えます。昔は「てんのぞき」と言っていたそうです。
景色を見たり、休憩したりと、ゆっくりゆっくり下ったので、1時間以上は裕にかかりましたが、気候も天気もよく、マイナスイオンをたっぷり浴びて、いい気持でした。
でも翌日はみんな、お尻やら太ももに筋肉痛が出て、痛がっていました。日々のトレーニングも必要ですね!
今回は、下は8歳~上は70歳まで男女色んなメンバーで寒霞渓を巡りましたが、みんな無事自分の足で巡ることができました。みんなの健康と、こうして旅に来られたことに感謝です。
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