金魚って、味わからへんの?金魚の味覚とは?
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我が家では、どじょうと金魚を一緒の水槽で飼育しています。しかし、ついつい億劫になって、私が水換えを先延ばしにするもので、いつもガラスの表面に藻が発生して汚くなってしまいます。
今回もまた、水だけは増やしてあげたのですが、1ヶ月半ほど全く水換えをしてあげてなかったので、水槽が汚れてきてしまいました。そんなある日、うちの下の子供が、「お母さん、金魚がガラスについた藻をかじってるよ!」と教えてくれました。
⇧水槽のガラスが汚くて見えにくいですねすいません
そこで子供と少し話していたのですが…
私「金魚って、ベロないから、歯でガラスについた藻をかじってるんかな?」
子「えっ?金魚ってベロないん?そしたらどうやってエサの味わかるん?」
私「っていうか、金魚って歯もあるんやろか?」
…ということで、調べてみることにしました。
金魚には歯はあるのでしょうか?
金魚にはサメやピラニアのようなギザギザした歯はありません。指で口の中を触ってもツルツルです。しかし、金魚には喉に咽頭歯(いんとうし)というものがあり、臼のような歯で食べ物をすりつぶして食べることができます。
金魚にはベロ(舌)はあるのでしょうか?
金魚にはベロはありません。しかし、口の中の表面やエラにあるプランクトンのろ過器官に、人間のように味を感じる味蕾(みらい)が存在します。そのため、甘い・辛い・酸っぱい・苦いなどはきちんとわかっていて、特に甘い味はよくわかっているということです。
(関連記事)金魚が動かない!もしかして睡眠中?
金魚はエサのニオイはわかっているの?
実は金魚は、近視でものすご〜く視力が悪いそうです。見えるのは人間の5分の1程度と言われています。また距離感の把握も鈍いので、視力はあまり頼りにはなりません。
その代わり、金魚の顔をよく見ると、きちんと小さな穴が2つあいていて、これが結構使える鼻です。水に溶け込んだニオイをきちんと感じ取ることができて、視力より嗅覚のほうが鋭いと言われています。
ちなみに、金魚が色を識別できるのかどうかということについては、実は未だに解明されていないそうです。
金魚がエサを食べるとどうなるの?
金魚には胃がありません。そのため口から食べ物を食べると、直接腸に運ばれます。こういう体の特徴から、一度に多くのエサは食べられないので、エサをあげる時は、一度にたくさんではなく、複数回に分けて与えてあげると良いでしょう。
金魚の腸は、胃がない分随分と長くできています。食道から肛門までは通常の割合からいうと、約7倍の長さというから驚きです。
その他にも金魚の体の特徴を知りたい!
金魚には実は耳もあります。外耳や中耳、鼓膜はないのですが、内耳はあり、中にはリンパ液が詰まっています。そのため振動を敏感に感じることができます。また三半規管もあるので、平衡感覚を保っていられるのです。
音についても300Hz〜3500Hzを聞き取れると言われています。Hz(ヘルツ)というのは、音の周波数(一秒間に何回振動するか)の単位です。高い音ほど周波数も高く表現されます。
人の聞き取れる周波数が20~20000Hzなので、人間ほど耳が良いとは言えませんが、そこそこに聞こえているようです。
金魚の体には、他の生き物にはない魚独自の感覚器もあります。体の両側の真ん中辺りに1本の線のように見える点々が続いています。これは側線といって、それぞれの点がウロコの下の皮膚とつながっていて、水の振動や水流、水温、水圧などを感じることができるのです。
⇧矢印の部分に、よく見ると線の様に点が並んでいます。
このように、金魚は表面にギザギザの歯はないものの、咽頭歯があって、エサを潰すことができます。そしてベロはなくても味蕾は口の中やエラにあるので、きちんとエサの味はわかっているんですね!
毎朝すごい勢いでエサを催促する我が家の金魚たちですが、ちゃんとエサの味もニオイもわかってると思うと、ちっちゃい体なのに可愛いもんですね!
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