衝撃!蕁麻疹(じんましん)はつらいよ!
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先日ランチに、家族みんなで串カツを食べに出かけました。そのお店は串カツのビュッフェスタイルになっており、串に準備された具材を自由に取ってきては、自分たちのテーブルにあるフライヤーで揚げ、アツアツをいただけるという画期的なお店です。
私たち親ももちろん、子供達は大喜び!当然食べすぎてしまいました。
「美味しかったし、たのしかったなぁ~!」と和やかに家路についた私たちでしたが、事件は夕方に起こりました。
息子が「お母さん、なんかかゆい~!」
背中を必死でムズムズさせてかいているので、服をめくって確認してみると、あらビックリ!たくさんブツブツができています。蕁麻疹です!
↑初めはこの程度でした。虫刺されかな?と思いましたが…。
実は私、「蕁麻疹」という言葉や、なんとなくの症状はもちろん知っていました。ですが私自身を含め、家族に蕁麻疹の症状が出て騒いだ経験が皆無だったため、この時点では息子のブツブツの正体が蕁麻疹であるとはわからなかったんです。
蕁麻疹(じんましん)ってどんな症状?
蕁麻疹は、初め虫刺されの様な赤いポツポツに始まり、ひどくなると見る見るうちにそのポツポツ同士がつながって、皮膚が赤く水ぶくれのように盛り上がったような状態になります。
そしてかなりかゆく、そのかゆみの感じ方には個人差があり、人によってはチクチクとしたかゆみや、焼けるようなかゆみと表現されることもあります。
蕁麻疹の症状が出る場所にも個人差があります。お腹や背中、首やわきの下、ひざやひじの裏のやわらかい場所などさまざまです。
ちなみに息子の場合は、だんだん範囲が広がり、ひどい時には頭の先から、足の指先まで、まるで赤鬼のように真っ赤になり、顔も腫れてしまっていました。驚いてあわてたことは言うまでもありません。
病院へ行くまでにできる対処
↑時間の経過とともに、どんどん増えてきます。
インターネットで猛烈に調べ、ようやく「これはどうも蕁麻疹らしい」と納得できるまで、「なにか大変な病気だったらどうしよう」と、とにかくとても不安でした。
その日は日曜日だったので、とりあえず薬局で蕁麻疹のかゆみを抑えるための薬を購入し、手に手袋をはかせて床に就きました。
「…。」当然、眠れるはずはなく。息子は朝まで「かゆい~かゆい~。」とモゾモゾしているもので、私も仕方なく夜通しお付き合いするハメになりました。
とにかくかゆい以外は元気なので、かゆみを紛らわせるために、かゆいところに薬をぬり、一時的にかゆみを紛らわせるために、保冷剤をあててやりました。それでもかゆいので、結局のところかきむしり防止に手袋をはかせたのは良かったと思います。
結局息子の蕁麻疹は、日曜日に発生して木曜日の朝まで5日間で治まりました。治ってしまうと嘘のように肌もきれいで、本当に安心しました。
蕁麻疹はどうして出るの?
蕁麻疹は、それほど珍しい病気ではありません。15%~20%の人は、一生のうち一回は経験すると言われています。
そして蕁麻疹の原因は、食べ物や薬によるアレルギー反応であったり、感染や運動、暑さ寒さの刺激、圧迫、日光など、様々なものが引き金になります。
最初の見た目は虫刺されのようですが、虫刺されと明らかに違う点があります。蕁麻疹の場合は、症状が治まると、先ほどまであったブツブツが跡形もなく無くなってしまうことです。かきむしらない限り、どこにあったのかもわからなくなります。
蕁麻疹の症状は、皮膚の中の血管が膨らんで、血管の周囲に血漿(けっしょう)と言われる、血液から白血球や赤血球といった細胞成分を除いた液体がしみ出した状態になっています。このため、皮膚が盛り上がったようになるのです。
血管のまわりには、マスト細胞というものがあります。マスト細胞は皮膚の奥の真皮にあり、蕁麻疹の原因となるヒスタミンなどを備えている細胞です。
ヒスタミンには血管を拡張し、血漿成分を漏れやすくしたり、かゆみを感じる神経を刺激する働きがあります。
アレルギーやその他の蕁麻疹の原因となるものが誘因となり、マスト細胞が刺激され、ヒスタミンなどの成分が放出されることで、血管がその成分に反応し、蕁麻疹が発生します。
蕁麻疹にはどういった種類があるんでしょう?
アレルギー性のもの…アレルゲン(アレルギーの原因となる物質)の摂取によりマスト細胞が活性化
非アレルギー性のもの…食品中にあるヒスタミン様物質が直接働きかけ、マスト細胞が活性化。アレルギーがあるわけではなく、その日の体調などに左右されることが多い。それ以外にも、疲れやウイルス感染、一時的なストレス等が誘因している場合も多いと言われています。
コリン性蕁麻疹…お風呂上りなどに表れる蕁麻疹で、ほとんどが30分~1時間以内に消えてしまいます。ゆうこりん(小倉優子さん)の星ではありません。
寒冷蕁麻疹…寒さが刺激となって発生する蕁麻疹。
血管性浮腫…まぶたや唇、喉など限られた場所に現れる蕁麻疹。発生して1~3日で治まることが多いが、一部遺伝によるものの可能性が考えられます。
蕁麻疹は、ほとんどの場合(一部を除き)遺伝は関係ないと言われています。また人にうつすこともありません。
食物アレルギーを気にすることも多いのですが、食物アレルギーによる蕁麻疹の場合、特定の食べ物を食べた時に常に発生するため、特定をしやすく、その食品を避けることで蕁麻疹は防ぐことができます。
しかし何週間も続けて毎日のように繰り返す蕁麻疹の場合は、食物アレルギーなどのアレルギー性の蕁麻疹ではなく、非アレルギー性によるものと考える方が妥当です。
最新の研究では、アレルギーにかかわらず、小麦製品やエビなどの特定の食べ物を食べてすぐ運動をすることで、じんましんや血圧低下の他にも、気分が悪くなったりひどい時には呼吸困難(アナフィラキシー)が起きる可能性があることがわかってきました。
この食品は多岐にわたり、小麦やエビ・カニ・青魚など以外にも大豆や蕎麦、肉類や乳製品、防腐剤や人口色素など幅広く、症状の発生は、その人の体調などにも左右されます。アレルギーがなくても食後は少し休憩するほうが無難のようですね。
蕁麻疹の原因はほとんど特定されないらしい
蕁麻疹は、症状が出始めてから1か月以内に治まるものを、急性蕁麻疹といい、それ以上続くものを慢性蕁麻疹といって区別しています。
急性蕁麻疹の場合、誘因物質が明らかでない場合は、飲み薬と塗り薬で様子を見ることになります。明らかな食物アレルギーだったりする場合は、血液検査等を行うこともありますが、そうでない場合は、原因を特定することは困難で、検査をすることもなく様子を見るということになるでしょう。
慢性蕁麻疹の場合、ストレスも関係していることが多く、原因を取り除けば嘘のようによくなることがあると言います。また自分自身の血液の中に、マスト細胞を活性化するタンパク質(自己抗体)がある例も明らかになっており、長期にわたって薬と付き合うことになるので、お医者さんとの連携が必須となります。
お医者さんに質問してみた
Q1.入浴はしてもいいですか?
A1.入っても構いません。しかし温まると蕁麻疹は出やすいので、温まるのはほどほどに。
Q2.運動はしてもいいですか?
A2.蕁麻疹の症状がひどい間は、しばらくお休みした方が無難でしょう。汗も蕁麻疹の原因になることがあります。
Q3.食べ物で気をつけないといけないものはありますか?
A3.きっと何を食べても蕁麻疹は出るだろうし、明らかにあやしい食べ物は控えた方が良いですが、それ以外は通常通りで構いません。ただし胃腸風邪や暴飲暴食などで胃腸が疲れていると感じる場合は、胃腸に優しいものを適量にするようにしましょう。
Q4.すぐ病院へ行かないといけないような、気をつけるべき症状などはありますか?
A4.呼吸器に影響が出るような時は、すぐ救急車を呼ぶか、病院へ連れてきてください。
Q5.通常どれくらいで治りますか?
A5.人によるので、正確には言えません。薬を飲んで様子をみましょう。
Q6.治るのでしょうか?
A6.症状はやがて弱まってきますし、薬を飲むことで治まります。ただし長く続く場合は、薬を飲み続けることが前提で蕁麻疹をコントロールすることになります。
Q7.学校へ行っても大丈夫?また学校で蕁麻疹が発生したら、帰る方がいい?
A7.顔の腫れなど、本人が行きたがらない状況なら、薬を飲んで腫れが治まるまで待機してもいいでしょう。またかゆみも勉強に集中できないことになりますね。しかし本人が大丈夫なら、人にうつすこともありませんので、登校して大丈夫です。
学校にいる時も同じことが言えます。体の一部に蕁麻疹がでただけなら、塗り薬等を持って行っておいて塗ることで対応できます。あまりひどい時は、保健室等で様子を見てもらい早退の判断をすると良いでしょう。
最後に
人生初の蕁麻疹を、かわいい息子の体で初体験することになるとは…。物凄く心配してあわてた数日間でしたが、現在は肌もきれいになり一安心です。
ただ私はひどくあわてていましたが、お医者さんは全然落ち着いていて、ギャップがひどかったように思います。つまり蕁麻疹は見た目がすごいので、かわいそうだし心配ですが、呼吸器に影響が出ていなければ、そんなにあわてなくても大丈夫ということです。
ただ蕁麻疹でない、他の病気の場合のほうが心配なので、やはり病院へは必ず連れて行ってあげましょう!
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