「ハゲ」と「チビ」、同じ漢字で表されるってどういうこと？

「ハゲ」とか「チビ」って言わない！

小学生くらいの子供って、すぐに学校でいろんなことを吸収してきます。その中でも、悪口やちょっと面白い表現、面白い言葉は、すぐに覚えてきて使いまくります。

我が家でも、なぜか大きな男の子（笑？）が一人混じって、息子とともに、いろんなよろしくない言葉が飛び交っています。

「うるさいわ!ハゲ～！」ってな具合(;^_^A

我が家では子供達が大きくなってきたので、「チビ」はあまり聞かれないですが、悪意はなくても、もうコミュニケーションの一つとして飛び交っています。（良くない言葉なので、やめて欲しいのですが…。）

「ハゲ」と「チビ」って同じ漢字で表すらしい

ところで、皆さんは「ハゲ」や「チビ」という言葉が、同じ漢字一文字で表されるって、ご存知でしたか？

私はツイッターのフォロアーさんが触れていたのを見て、初めて知りました。この「ハゲ」と「チビ」、漢字で書くと「禿」と書きます。

面白いですね！

どうして同じ漢字なの？

実はもともと、「ハゲ」と「チビ」は同じような意味の言葉が語源だったそうです。

ハゲは、例えば壁に塗っていた塗料がはげる（剥げる）が語源で、転じて頭に覆われていた髪の毛がはげて無くなったり、薄くなったりする様子にも使われるようになり、現在のような「ハゲ」が使われるようになりました。

一方チビは、使っていた鉛筆がちびる、消しゴムがちびるというように、もともときちんと形のあった物が、使っていくうちに擦り減り、小さくなっていく様子を表したものなんだとか。

その「ちびる」という言葉を漢字で書くときに「禿びる」と表記したそうで、そのため1語にすると、ハゲもチビも「禿」となるというわけなんです。

さらに面白い「禿」の読み方

「ハゲ」も「チビ」もどちらも「禿」を用いるというだけでも面白いのですが、さらに面白いのは、「禿」という漢字は他にも「かむろ」とも読まれ、おかっぱ頭のことを示すそうです。ヘアスタイル（？）を指し示しているとは言え、「ハゲ」も「かむろ」も完全に見た目は違うのにも関わらず、漢字は同じ「禿」って、すごくおもしろいと思いませんか( ´∀｀ )！

ハゲにまつわるオモシロ情報

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昔は、ハゲは隠すべきものというような感覚だったと思うのですが、最近では特にお笑い芸人などの間でハゲを強みとして、前面に売り出されている方もよく見られますね。

そんな中、少し前に流行った「うんこドリル」ならぬ、「ハゲラッチョ漢字ドリル」なるものも発売されています。小学生にも大人気のトレンディエンジェルが例文を考え、金田一秀穂さんが監修という、まじめなドリル。

でもさすが中身は面白く、子供にはウケそうですね。

「さいとうさんは、生まれかわってもはげです。」

「さいとうさんの毛は、もう生えません。」

なんていうちょっと切ない例文が並んでいます。興味のある方は、一度書店で探してみてはいかがでしょう( ´艸｀)！