突発性難聴ってどんな感じ?私の体験報告!
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突発性難聴という病気
最近、芸能人の方が患い「突発性難聴」という病気が、よく聞かれるようになりました。
特に歌手の方なんかが、この突発性難聴を原因に、聴力を失われると大変気の毒です。
しかしこの突発性難聴という病気は、何も音楽関係のお仕事をされている方特有の病気ではありません。
なにせこの私のような普通の主婦も、突発性難聴を患った経験者なんですもの。
突発性難聴とは、日本国内だけでも年間3~4万人が発症すると言われている病気です。そして突発性というだけあり、本当に突然発症する病気です。
そこで今回は、突発性難聴の一例として、私の体験談をご紹介したいと思います。
ん?!なんだこの耳の違和感!
私が突発性難聴を患ったのは、今から3年前の2015年10月のことです。
その朝起きた瞬間から、まるでトンネルの中に入った時のように、耳に圧がかかったような感覚がありました。唾を飲み込んでみたりするのですが、いっこうにスッキリしません。まためまいとまでは思わなかったのですが、少しフワフワするような感覚があったのを覚えています。
しかし特に痛みなどはなく、もとより私は風邪気味の時など、頻繁に耳が詰まるようなことがあったので、深く気にしていませんでした。
ですが息子を自転車に乗って幼稚園へ連れて行く間、いつもなら頻繁に耳が詰まることはあっても、唾を飲み込んだら、一時的にはすぐ抜けてすっきりするのに、なぜだか今日は一度も抜けない。気持ち悪いな?と思ってはいました。
そのままお昼を過ぎ、また息子を幼稚園までお迎えに行きました。その間一度も耳はずっとトンネルの中状態。すっきりしません。
息子が家に帰ってきてしばらくすると、娘も小学校から帰ってきました。そうすると、一人で静かだった家の中が、子供達の声で一気ににぎやかになりました。そこで初めて気が付きました。
なんか聞こえ方が変!!子供達の騒がしい声は、なんだか耳鳴りのような音とともにワンワンと頭に響いてきます。音はくぐもっているのにも関わらず、乱れたような聞こえで、言ってることが上手く聞き取りにくく、何を言っているのか理解しにくいのです。
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もしかして中耳炎か?
さかのぼること6年前の2009年、私は息子を妊娠中に生まれて初めて中耳炎になったことがありました。この時は風邪をひいていて、ひたすら鼻をかみまくっていたら、どうやらそのかみ方が激しすぎてばい菌が入り、中耳炎になったようでした。
この中耳炎は、私にとってはかなり痛い思い出で、私が過去経験したことのある「痛み」の中でベスト3に入るものでした。
この中耳炎を患ったのが左耳で、今回の耳の違和感も左耳。「さ~っ」と血の気がひいてきて、またあの痛みを経験するのか?とものすごい恐怖に襲われました。
そのため当時の日記帳を出してきて、中耳炎になった時の様子を確認してみると、当時の記録には、「鼻をもの凄い勢いでかみ続けていたら、夜中あたりから、左の顔が腫れあがっているかと思うほどの痛み(見た目は何ともない)が…」と書いてあります。
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でも今回は、痛みは何もない。けれどもしこれから痛くなったら大変!と、とにかく次の日は息子を幼稚園へ送ったその足で、すぐ耳鼻科へ駆け込みました。
耳鼻科にて
耳鼻科では先生が耳を診て、その後耳の聴力の検査を行いました。この時の聴力検査では、低音域がほとんど聞こえていないということでした。その後いくつか質問をされました。
・痛みはありますか?
・いつから様子がおかしくなったか、的確に言えますか?
・耳の感覚や聞こえはどのようですか?
・めまいや吐き気はありますか?
といった内容です。私が自分の状況を説明すると、先生が下された診断名は「突発性難聴」でした。
3分の1しか治りません
先生の診断の後、治療の説明がありました。
「突発性難聴は、原因がまだよくわからない病気です。特効薬と言われるものもなく、現在有効と言われている薬を服用してもらって、様子を見るしかありません。」
私としては、中耳炎じゃなくて良かったという気持ちもあり、「あぁ、そうなんや。」程度に聞いていたのですが、続いて先生がしれっ~と言われた一言に、かなり動揺してしまいました。
「完全に聴力が無くなる人が1/3、何となく具合悪い所が残る人が1/3、完治する人が1/3、要は3分の1しか治りませんから。」
「へ~。」「!?」「え~っ!?」
まさに「今なんて言うた~?!」という感じ。
「そんな大事な事、そんなしれ~っと説明終わらんといてか!!」ですよねぇ!
私は昔、左目を負傷し、失明しかけたことがあります(それも左)。
辛うじて失明は免れたものの、2.0もあった視力が、左目の視力低下に伴い、徐々にバランスをとるため右目まで悪くなって現在は、裸眼では日常生活に支障があります。
なので、なんとなくですが、左耳が聞こえなくなったら、右耳までという恐怖心があり、治療期間中とても不安だったのを覚えています。
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治療薬は?
病院で出された薬と飲み方は以下の通りです。私は薬を飲みながらの自宅療養でしたが、症状が重い場合は、入院による治療で絶対安静という場合もあるそうです。
1日目 フレドニン錠5mg 毎食後 1日6錠
メチコバール錠500ug 毎食後 1日3錠
アデホスコーワ顆粒10% 毎食後 1日3g
2・3日目 フレドニン錠5mg 毎食後 1日4錠
メチコバール錠500ug 毎食後 1日3錠
アデホスコーワ顆粒10% 毎食後 1日3g
4・5日目 フレドニン錠5mg 朝・夕食後 1日2錠
メチコバール錠500ug 毎食後 1日3錠
アデホスコーワ顆粒10% 毎食後 1日3g
6・7日目 フレドニン錠5mg 朝食後 1日1錠
メチコバール錠500ug 毎食後 1日3錠
アデホスコーワ顆粒10% 毎食後 1日3g
フレドニン錠はステロイド剤で炎症を抑える薬で、メチコバール錠はビタミンB12で末梢神経の障害を改善する薬です。そしてアデホスコーワ顆粒は血液の流れを良くする薬です。
なぜこのような種類の薬になるかというと、突発性難聴は原因がわからない病気ではありますが、現在可能性として挙げられるのが、ウイルスが原因であるという説と、内耳循環障害説というのがあるからです。
一般的には突発性難聴は治った場合に、再発がないことから、何らかのウイルスなら免疫を獲得するということが考えられるので、説明がつくところもあるんだそうです。ですがいまだにそのウイルスが何なのかがわからないというところが、またもどかしいところです。
ストレスも原因の可能性
これだ!という原因がわからない病気によくある話ですが、ストレスが突発性難聴の原因とする説もあります。
当時の私に、自分も気づいていないようなストレスがあったのかと言えば、それは自覚がなかったのでわかりませんが、ストレスというものは自覚のない状態で表面化することも多いと言います。
何しろ原因がわからないだけに、予防も難しい病気であることは確かです。
おかしいと思ったらすぐ耳鼻科へ
突発性難聴は原因がわからない病気ですので、原因だけでなく治療法などに関しても、100%これが正しいということがありません。
私のように痛みや吐き気がなくても、耳鳴りや耳が詰まったような感じは、明らかにいつもと違うと感じましたし、何よりはっきりと今日この瞬間からおかしいと感じました。
突発性難聴の説明を調べる中で、「二週間以内に治療を始めないと治らない」という記述も多く見ました。よくわからないことだらけの病気ですので、本当に二週間以内なのかどうかも謎ではありますが、いつもと違う異変を感じたのなら、早めに耳鼻科へは行くべきです。
早く治療を始めることで、完治の可能性が高まるとすれば、それは本当にありがたいことです。
私はおかげさまで何の後遺症も残ることなく、完治することができました。
中耳炎怖さに、すぐ耳鼻科を受診したことが、完治の確率を上げたのだとすれば、本当にラッキーだったと思っています。
色々な病気や怪我を経験してきましたが、いつも不幸中の幸いで、本当に神様に感謝です。
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