ハムスターの多頭飼育2~ぴっちとぱっちの物語~(我が家のハムスターの最期③)
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初めての多頭飼育
2020年6月26日、我が家にゴールデンハムスターの雄の兄弟2匹、名前をぴっちとぱっちをお迎えしました。
ノーマルがぴっち、長毛種がぱっちです。
ハムスターの多頭飼育は、私の夢でした。念願叶い、2匹のかわいいハムスターが我が家へやってきてくれました。
今までゴールデンハムスター自体の飼育はしたことがあったのですが、雄雌のつがいでした。
兄弟で同じケージにお迎えというのは本当に初めての経験でしたので、とてもうれしかったです。
【関連記事】ハムスターの多頭飼育について
1匹でお迎えするのと違う点
ハムスターを1匹だけお迎えするのと違う点にすぐ気づきました。
2匹だと、私達人間にびくびくする感じが、ほとんどありません。
注意はケージ内の自分の相方に注がれている感じです。
もちろんお世話は私が行いますので、それなりの反応はあるんですが、1匹だけのお迎えの時よりも落ち着いているなという感想をもちました。
特にぴっちは初めそれなりの反応で、私から直接餌をもらうことは避けていました。
しかし、ぱっちは大胆。
いきなりでも平気で手から餌を与えることができました。
翌日にはもう手に乗ってくるくらいの大胆さに、こちらが驚いてしまいました。
最高の癒し2匹のケージ内の様子
多頭飼育のメリットの1つ、最高の癒しはすぐに得ることができました。
食べる、寝る、遊ぶ、とにかく2匹一緒。
特に眠る時に寄り添って眠る姿は、もう何もせずず~っと見ていられるほどです。
ぴっちとぱっちは性格も穏やかなのか、じゃれることはあっても、1度も噛みついたり、追い回したりといった喧嘩のような様子はありませんでした。
狭い場所に、きゅうきゅうになりながらも2匹寄り添ってもぐもぐタイム♡
上にのったり下敷きになったり、でもきゅっと寄り添って眠る。
片方が眠っていたら、起きているもう片方が、眠っている子に床材をかけてあげる。
枚挙にいとまがありません(⋈◍>◡<◍)。✧♡
2匹をお迎えして、こんなに幸せをえられるものかと、心から癒されました。
ぴっちが病気に
ところがです!
そんな仲の良い2匹に、とても悲しい運命が待ち構えていました。
ぴっちが突然病気になったのです。
お迎えしてしばらくたったころ、自分で引っ掻いたのか、ぱっちに引っ掻かれてしまったのか(もちろん故意にではなく)、ぱっちの目が腫れてしまい、目薬による治療が始まりました。
そのこととの因果関係は、今となってはわかりませんが、ある日突然、ぴっちがしゃっくりのような音を立てるようになりました。
と、同時に目の腫れだけだったのが、鼻のあたりから顔の右側全体にかけて腫れ上がってきました。
顔の腫れが原因とみられる熱があり、病院ではまず顔の腫れを抑えるために抗生剤を処方されました。
2日ほど飲ませていましたが、元気になるどころか、顔の腫れもひきませんし、しゃっくりもひどくなり、食欲も一気になくなりました。
心配になり、再度病院でみてもらい、抗生剤の種類を変えてもらって様子をみることになりました。
しゃっくりのような呼吸音、腹水、強制給餌について
しゃっくりのような音については、色々な原因があるそうです。
例えば、今回のようにぴっちは顔半分が大きく腫れていました。そのせいで呼吸に影響し、呼吸のたびにしゃっくりのようにしゃくりあげて呼吸をする必要があったのではないかという見解。
また別の見解では、ゴールデンハムスターには遺伝的に心臓の疾患を持つ子が多くいるそうです。
そのせいで心臓の病気が発病すると、しゃっくりのような苦しい呼吸につながるという見解。
さらには呼吸器系の疾患を持つ場合。例えばよくあるのがアレルギーです。
ぴっちは、亡くなる直前にはしゃっくりのような呼吸はおさまっており、最終的にお腹に腹水がたまっていたように思います。
腹水が溜まった原因は、ほとんど食べられてなかったので、低タンパク質血症(栄養分が不足し、腹水や浮腫を起こす現象)によるものか、心臓の疾患によるものと考えられます。
強制給餌も行っていましたが、どうしても量が足りてなかったのかもしれないと後悔ばかりがつのります。
ぴっちが強制給餌の足りなさで亡くなったのかどうかはわかりませんが、食事がとれなくなったハムちゃんに水分や糖分、タンパク質を与える強制給餌を行う意味は、こういったところを防ぎ、復活する力のある子を生かすために必須の行為だと考えます。
ただ、なかなかその量や質の難しさを痛感しました。
死後に死因を調べるようなことはしたくなかったので、残念ながらぴっちの死因の本当はわかりませんが、しゃっくりのような呼吸音がした時は、早めに獣医さんに診せることを私はおすすめします。
ハムスターは仲間の看病をする
今回の多頭飼育で1番驚いたこと。
それはハムスターは、というか、ぴっちとぱっちの兄弟では、ぴっちが今回のように病気になると、ぱっちがそのお世話を必死で行うということを目の当たりにしました。
もちろん、私もぴっちに2時間おきにお水や流動食を与えたり、一生懸命お世話をしました。でも今思うと、ぴっちの本当の支えになっていたのは、ぱっちだったように思います。
ぴっちの目が腫れていたため、一生懸命舐めてあげていました。
また食欲がなくなり、ぐったりとしているぴっちの口元まで餌をもってきてやり、一生懸命床材をかけ、毛づくろいをし、さらには熱があって熱いぴっちに寄り添い、自分からぴっちの下に潜り込んで枕代わりになる。そんなぱっちの懸命な看病姿を見ました。
ぴっちはどれほど安心したことでしょう。
懸命の看病の結末は
病院でもらったお薬も順調に飲み、闘病8日目あたりには、今まで眠ってばかりだったぴっちが、自分で餌皿まで歩いて行き、餌を食べ、給水器から水を飲めるようになったんです。
さらには、なんと大好きだった回し車にも乗ってみたりして…。
てっきり元気になってきたと思いました。
ところがです。
今夜のお薬を飲み切り、明日もう一度病院へと思っていた夕方。
ぴっちはぱっちから離れて、一人トイレにもたれかかって眠っています。
ハムスターはトイレが大好きで落ち着くようです。それは歴代のハムちゃん皆がそうでした。
ぴっちもてっきり同じだと思っていました。
私は息子をスイミングに連れて行くため、2時間ほど留守にしました。
帰宅してふとケージをのぞくと、トイレの前にはまだぴっちの姿が…。
「息、してる?」
目の悪い私は、娘に見てもらうと、娘が「触ってみよか」
全てこと切れた後でした。
ぴっちは虹の橋を渡ってしまっていました。
死の間際の様子から気付いたこと
ネコちゃんなどが最期を迎える時には、誰もいない所へ身を隠してしまうと言います。
ぴっちが亡くなっていたのを発見した時、これまであんなに懸命に献身的に看病していたぱっちの姿は近くにありませんでした。
ぱっちにもぴっち本人にも、死がわかっていたのかもしれません。
冷たく固まってしまったぴっちの側に、ぱっちは寄り添いませんでした。
ただ、ハムスターにもいろんな最期があります。
そんな中、ぴっちの死に顔は本当に穏やかで、眠っていると間違えるくらい、きれいでした。
目もきちんと閉じ、もしかすると眠りのうちに死が訪れたのかもしれません。
そのくらい穏やかな死に顔でした。
ぴっちが苦しみもがいて亡くなったのではないことは、家族誰の目にも明らかだったことが、せめてもの救いでした。
これが2020年8月5日の出来事です。
ぴっちは、4か月と5日というとても短すぎる一生を終えました。
ぴっちを失った後の、ぱっちの変化については、以下をご参照ください。
【関連動画】ハムスターの多頭飼育(2匹)~相方がいなくなってしまったら~
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