「皆紅」って何て読むの?からの日本で一番古い色トーク!
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「皆紅」って何て読む?
先日まで、私は中2の娘の期末テストの勉強に付き合っていました。国語のテスト勉強をしていた時、娘が「お母さん、『皆紅』って、なんて読むん?」と聞いてきました。
実はこの漢字は「みなぐれない」といい、全部「紅色(=赤い色)」という意味です。
勉強も集中力が切れていたところでしたので、そこから娘と少しおしゃべりタイムとなりました。今日は、その時話題にのぼった「日本の色」についてのお話です。
日本の色の原点は?
日本には、昔からたくさんの色がありました。ほんの少しの色味の違いで、それはもうよく似た色がたくさん存在するのです。なぜそんなにたくさんの色が必要なのかというと、昔の社会では、身分によって身につけて良い色が決められていて、そのような決まりの中でも、微妙な色の違いを楽しむ粋な心が、日本人の中にあったのでしょう。
その中でも、日本人が色として認識していた一番古いと思われる色が4色あります。
それは「赤」「青」「白」「黒」です。
明るい「赤」、まだ熟していない「青」、はっきりしていて潔白な「白」、そして日が暮れて暗くなる「黒」です。
おっと!ホントだ!感心した色のお話
実はこの「赤」「青」「白」「黒」の4色は、他の色と比べてちょっと違います。この4色だけが、「~色」をつけずに単体で形容詞化できるんです。さすが色の先輩!
どういうことかというと、「赤」は「赤い」、「青」は「青い」、「白」は「白い」、「黒」は「黒い」と形容詞になりますが、例えば「黄」だと「黄色い」、「茶」だと「茶色い」というように「~色」が必要ですし、その他の色に至っては、形容詞がありませんね。
そしてもう一つ、「赤」は「アカアカとした」、「青」は「アオアオとした」、「白」は「シラジラとした」、「黒」は「クログロとした」という表現ができますが、他の色ではこのような表現はできません。
普段何気なく使っている色ではありますが、改めて調べてみると面白い発見がありました。
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信号機の「緑色」を「青」と呼ぶことにも関係している?!
私たちは、信号機の色を言葉では「赤・青・黄」と表現しますが、絵に書いてみますと、小さな子供でも「青」は「緑色」をぬりますね。
実際日本で第1号の信号機が日比谷交差点に1930年に設置された当時、交通に関する法令では「緑信号」と書かれていたそうです。ですが「青信号」が全国的に認識されていたため、その後は法令でさえも「青信号」と書き換えられたそうです。
当時の日本人にとっても、「青」と表現する方が受け入れやすかったんですね。
実際今でも、緑色の菜っ葉などを「青菜」と言ったりしますね。
でもこれは昔の日本人の感覚がそうであっただけで、今後はどうなるかはわかりません。
もしかするとこれからの人々の感覚に変化が生じてきたら、また別の表現が世の中に受け入れられて、定着していくかもしれませんね。
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