素敵な経験!中学校でのトライやるウイーク
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トライやるウイークとは?
今週月曜日から始まった、娘の中学校のトライやるウイーク。娘は自分の卒園した幼稚園でお世話になりました。
トライやるウイークは1998年度から、毎年6月もしくは11月ごろ(各市町ごとに違う)、連続した5日間で実施される子供たちの就業体験です。対象は中学2年生です。
「トライやる」という言葉には、「トライ」=「挑戦する」という意味と、学校・家庭・地域の三者の「トライアングル」が、子供たちの人間形成や社会的自立の支援を行う上で連携を深めるという思いが込められています。
子供たちが、それぞれが希望した職場でトライやるウイークの期間を充実して過ごし、働くことの意義や楽しさを感じ、社会の一員としての自覚を高めることを期待しています。
また学校・家庭・地域のトライアングルは、子供たちが自分の生き方を自分で見つけられるよう、連携して支援を行うのです。
なぜ中学2年生なのか?
このトライやるウイークという活動は、イベントではありません。
実はトライやるウイークが実施されるようになったことには、大きな2つの事柄が関係しています。
一つは兵庫県において、大きな出来事であった1995年の阪神淡路大震災です。被害者は6435名、戦後の日本においては東日本大震災に次ぐ最悪の自然災害でした。大人も子供も心身共に大きな傷を抱えることになりました。
またもう一つは1997年に起きた酒鬼薔薇事件・神戸連続児童殺傷事件です。犯人は当時14歳の少年で、被害者は小学生でした。当時なぜ子供がこのような残虐な事件を起こさねばならなかったのか?同じ子を持つ親、教育に携わる大人など、大変おおきな反響がありました。
これらの出来事を受けて、心の教育緊急会議というものが開催され、子供たちに行う心の教育の一環として始まったのが、今のトライやるウイークです。
神戸連続児童殺傷事件の加害者が当時14歳であったこと、小学校から上がったばかりの中学1年生や、受験を控えた中学3年生では実施しにくいということもあり、中学2年生にて実施されることになりました。
年数を重ねた今では、すっかり中学生のキャリア教育の一つとして定着しています。
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トライやるウイーク期間中の娘の様子
初日は大変緊張し、まさに「わくわく」とした期待と「ドキドキ」とした不安を胸に、お世話になる幼稚園へ出発しました。
当たり前のことではありますが、いつもよりきっちり持ち物を確認し、遅れないように早めに準備する姿が印象的でした。こういった緊張感は、こちらも見ていて気持ちが引き締まります。
過保護な母としては、娘の様子を見に行きたい気持ちでいっぱいですが、そこはグッと我慢我慢…!
周りの幼稚園の子供さんのいるママ友からの情報によると、娘はとても幼稚園児から人気があって、腕は2本しかないのに、たくさんの幼稚園児が娘の手を掴んで、群がるように引っ付きまわってくれていたそうです。
幼稚園の放課後にあたる2時から3時の園庭開放時間を終了し、掃除等を行い、4時過ぎに帰宅すると、慣れない環境によほど疲れるのか、横になってウトウトしていました。
それでも「どうやった?楽しかった?」と聞くと、「めっちゃ楽しかった!」と答えるので、「幼稚園の先生、向いてるんと違う?」とさらに聞いてみると、「そうかな?」とまんざらでもない様子。
私たちの頃にはトライやるウイークはまだ実施されていませんでしたが、子供自身が自分の将来の姿を考えるには、非常に良い機会だなと思いました。
今日はトライやるウイーク最終日
今朝、出かける用意をしながら「もう終わりか」と少し寂しそうな娘。
毎日忙しい日常を送っている中学生ですが、このように心を動かされる経験は、必ず娘の心の教育になっているものと感じました。
希望通り幼稚園に行かせてくれた中学校の先生方、受け入れ先でお世話になった幼稚園の先生方に、親として本当に感謝しています。
いつの日か娘の社会に出る日が来て、微力でも地域の人々の役に立てるように成長して欲しいと思います。
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