栄養に感謝!豆腐ってすごいんだぞ!
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何となく食べていませんか?
大豆製品が体に良いというのは、日本人であればほとんどの人が知っていることでしょう。
豆腐・納豆・おから・味噌・醤油・豆乳…和食には何かしらこれらの食材が使われていますので、私たちは子どもの頃から何かしら大豆製品に親しんできています。
ですがみなさん、豆腐が具体的に何に良いのか?豆腐のどんな成分がその効果をもたらしているのか?ということをきちんと説明できますか?
近年、増加してきた乳がんや前立腺がん・胃がんの発生ですが、食の欧米化が進む以前では、その発生は今より少なく、その原因は豆腐や発酵食品などのいわゆるジャパニーズスーパーフードを日常的に摂る習慣があったからであるとする指摘もあるくらいです。
そんな日本食を代表する「豆腐」について、今日は調べてみました。
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豆腐を食べることで得られる効果とは?
豆腐を食べる食習慣を続けることで、次のようなうれしい効果があると言われています。
・高血圧・血中コレステロールを抑えて動脈硬化予防(脳出血・心筋梗塞・狭
心症などの予防)
・脂肪代謝機能による内臓脂肪の減少と脂肪肝などの予防
・ナチュラルキラー細胞の活性化や抗体の働きを助け、免疫力UP
・脳の活性化による脳の老化や認知症予防
・植物エストロゲンの力で、骨粗しょう症や更年期障害に伴う諸症状の緩和・
予防
・発がん抑制・エイズ発症予防
・ビフィズス菌を増やし、腸内環境を正常化
・低カロリーで高たんぱく、水分の多さによる満腹感と、腹持ちの良い植物性
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(関連記事)頑張らずに美味しくダイエット!豆腐で何作る?
私も何気なく料理に使っていましたが、正直「豆腐よ、ここまでやるか!」という思いです。
これから歳を重ね、健康にも不安が付きまとう年代に突入しますが、それを前にして大きな味方を見つけたような心境です。
それでは、これらのうれしい効果をもたらしてくれる豆腐の栄養について、それぞれご紹介していきましょう。
豆腐のタンパク質
タンパク質のそもそもの働きは、臓器や筋肉・髪の毛・爪などにいたる体の組織をつくるものです。そのためタンパク質を摂ることで、コラーゲンによる美肌効果も期待できます。
しかしそれだけではありません!豆腐に含まれる植物性のタンパク質には、血中コレステロールを低下させてくれる効果があることがわかっています。
また大豆のタンパク質に含まれるβ-コングリシニンという成分は、内臓脂肪を減らしてくれるという報告もなされています。
少し科学っぽいお話になりますが、私たちがタンパク質を体内に摂りこむと、消化酵素の力によってアミノ酸へと分解されます。その分解過程でアミノ酸がいくつかつながった状態をペプチドといいますが、アミノ酸がいくつつながっているかによって、もとは同じタンパク質でもペプチドの成分が違ってきます。
実はこのペプチド中の一つには、血圧上昇を抑制する効果が認められていています。このことはアメリカのFDA(食品を含む、消費者が通常の生活を営む上で接する機会のあるさまざまな製品について、許可を与えたり、違反品を取り締まったりしている行政機関)も、製品に表示することを認めています。
さらにはタンパク質にはウイルスなどから体を守るための抗体の働きを助ける作用もあり、免疫力UPに貢献します。
豆腐の脂質
豆腐に多く含まれる脂質を、リノール酸といいます。リノール酸には血管に付いてしまうコレステロールを取り除く善玉コレステロールを増やす作用があるといわれています。
またリンを含む脂質であるレシチンという成分には、血中のコレステロールを溶かす強い乳化作用があり、血管に付いたコレステロールを溶かしたり、血液中で固まってしまうのを防ぐ働きがあります。
レシチンに含まれるコリンという成分は、腸内で分解されるとアセチルコリンという情報伝達物質へと変化します。それにより物忘れや認知症の予防に効果があります。
苦味の成分サポニン
配糖体と言われ広く植物の根や葉や茎に存在する成分であるサポニンが大豆にも含まれています。
サポニンはコーヒーや抹茶に含まれるような「苦味」の成分です。
このサポニンという成分には、老化や動脈硬化を引き起こす原因とされている過酸化脂質の生成を抑える働きがあります。
過酸化脂質とは、中性脂肪やコレステロールが、活性酸素といわれる他の物質を酸化(「錆び」または「老化」)させる力が非常に強い酸素によって酸化されてしまったものの総称です。
過酸化脂質が増えると、肝機能の働きが悪くなりますが、サポニンを摂取することにより、肝機能を高めることができると言われています。サポニンには脂肪の蓄積を防ぎ、血管に付いた脂肪を落とし、様々な老化の原因となる、過酸化脂質の生成を抑制する働きがあるからです。
さらにサポニンには腸を刺激して便秘を解消したり、発がん抑制効果、エイズの発症抑制効果、免疫力UPに関係するナチュラルキラー細胞の活性化を助ける働きがあるといわれています。
(ナチュナルキラー細胞に関連する記事)笑う門には福来る!笑いの効果で健康に!
更年期の味方イソフラボン
イソフラボンもサポニンと同様、配糖体といわれるものの仲間になります。イソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きをするということで、更年期障害の諸症状緩和などの効果で、一躍有名になりましたね。食物エストロゲンとも言われています。
特に骨からカルシウムが溶け出して、骨がもろくなる「骨粗しょう症」の予防効果や、更年期障害が原因で起こる高血圧や循環器疾患、コレステロールの増加抑制などに効果があると言われています。
また乳がん・前立腺がん・胃がんなどの予防効果も報告されています。
豆腐の甘みはオリゴ糖
オリゴ糖は、腸内の悪玉菌が増えるのを抑えて、腸内環境を整えてくれるビフィズス菌の餌になります。オリゴ糖を摂ってビフィズス菌が増えると、腸の運動が活発になり、便秘が解消されたり、免疫力が上がることで病気にかかりにくくなったり、発がん物質が分解されたりといった効果があります。
意外とカルシウムが豊富
カルシウムは言わずと知れた、歯や骨を作っているミネラルです。カルシウムはそれだけでは吸収されにくいという難点がありますが、豆腐の良質なタンパク質は、カルシウムの吸収を促進してくれます。
カルシウムと言えば牛乳ですが、牛乳1カップ(200ml)に含まれるカルシウムは220mgです。木綿豆腐100gなら120mgのカルシウムが含まれますので、お料理で他の食材と合わせれば、一日に必要なカルシウムの量(年齢や男女によって違いますが、成人で600~650mgほど)を目指せますね。
ビタミン類
豆腐は製造過程で熱を加えるため、熱に弱いビタミンは含まれていません。ですがビタミンE・ビタミンB1・B2・ナイアシンを含んでいます。
ビタミンEは昔から、血行を良くする効果が知られていて、肩こり・腰痛に効果があります。その他美肌効果、がんや成人病の予防効果もあると言われています。
さらにビタミンEは、「若返りのビタミン」とも呼ばれていて、細胞の酸化を防ぎ、過酸化脂質を分解してくれます。細胞の酸化を抑制することは、老化やアルツハイマー病・がんなどの予防も期待されています。
ビタミンB群は、主に皮膚や粘膜の健康維持や糖質を代謝するのに必要になります。また不足すると脚気(かっけ)や口内炎などの原因になります。
(関連記事)唇にできたプツッ!口内炎と口唇ヘルペスの違いは?
トリプシンインヒビタ
あまり聞きなれないこのトリプシンインヒビタとは、タンパク質がトリプトシンという酵素によって分解され消化吸収されるのを邪魔したり、すい臓肥大の症状に作用することから、あまり良いものとは思われていませんでした。
しかし近年、糖尿病の研究の中で、インシュリンの分泌を盛んにする効果があることがわかったため、糖尿病の治療や予防に役立つ可能性が研究されています。
もっと積極的に豆腐を食べよう!
どんな食べ物でもそうなのですが、その食品に含まれる栄養素というのは、それぞれが影響しあって効果を発揮します。豆腐については、その効果が現代人が求めるものにマッチしていると思いませんか?
高たんぱくで低カロリーな豆腐は水分も多く含み、植物性の脂質も含んでいて腹持ちも良いため、ダイエットにも使いやすい食材です。おまけに栄養も豊富!食後の血糖値の上昇も抑えられます。
健康になって、老化も防いでくれる、日本の偉大なスーパーフードを、もっと積極的に食事にとりいれていきませんか?
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