ハイハイしなかったから運動神経悪い?そんなことあるの?
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子供のキャッチボール姿を見ていて
最近うちの息子はパパや、いつも一緒に遊んでいるお友達のお兄ちゃんとする、夕方のキャッチボールに夢中です。本当にハマっているって感じで、毎回お兄ちゃんにもつき合わせて申し訳ないのですが、とにかく楽しそうで、夕方がくるのが待ち遠しい様子です。
私はというと、そのお兄ちゃんのママといつも一緒にその周りをグルグルウオーキングしています。
必然的にその間、色んなお話を交わすのですが、そのお兄ちゃんが少々暴投気味になった際に、お兄ちゃんのママから、先日ちょっと気になる話が出ました。
「うちの子は、赤ちゃんの頃にハイハイをせずに、いきなり歩いたから、運動が苦手なのかな?」
というのです。私からすると、そんなこと関係あるんかな?という感じでしたが、確かに私たち母親というのは、自分の子供のことになると、色々気苦労が絶えません。
そこでハイハイと運動神経の関係について、きちんと調べてみようと思いました。
ハイハイには個人差がある
ハイハイという動作は、首がすわり、腰がすわった赤ちゃんが、次の段階として自発的に自分の思うところを目指して移動する手段です。
赤ちゃんの発育段階には、個人差があります。一人ひとり顔や性格が違うように、ハイハイを始める時期も違って当たり前だということは、心得ておいてください。
またハイハイは必ずするのか?というと、それ自体も赤ちゃんによって違います。お兄ちゃんのママが言うように、ハイハイを飛ばして、いきなりつかまり立ちをし、伝い歩きをする赤ちゃんもたくさんいます。
またハイハイのスタイルもいろいろあり、いろんなスタイルを段階的に行って成長する子もいれば、一つのハイハイスタイルしかせずに、つかまり立ちを始める赤ちゃんもいるのです。
ハイハイをしない理由を考えてみると、いくつかの可能性が考えられます。
・まだ腰がしっかりすわっていない
・まだ筋力が十分に発育していない(両手両足・腹筋・背筋・腰・おしりなど)
・ハイハイをしたいという意欲がまだ薄い
・身体的な問題(股関節の脱臼があるなど)
・何らかの障害や疾患がかくれている場合
現在進行形の赤ちゃんで、ハイハイをしないと気をもんでいるお母さんなら、先に書いた通り、赤ちゃんの成長には個人差がありますので、もう一呼吸落ち着いて、我が子の成長の様子を見守り、観察することも大切なことでしょう。
ですがよく観察して、身体的な問題や何らかの障害や疾患がかくれている可能性が考えられる場合は、かかりつけの小児科医に相談してみるのが一番です。
もうすでに小学生以上に成長していて、普段の生活をなんら支障なく送れているなら、その子が赤ちゃんの時にハイハイをしなかった理由は、ハイハイよりも他の移動手段がその赤ちゃんには適していたというだけのことです。なんら心配はいりません。
ハイハイはする方がいいの?
ハイハイをしてもしなくても、なんら問題はありません。ですが、ハイハイはする方がいいのかどうか?という問題があるとすれば、答えはYesと答える方がふさわしいかもしれません。
ハイハイをする方がいいという理由は、今、まさにあなた自身が、四つん這いになって、ハイハイをしてみていただくと良く理解できると思います。
案外いろんな筋肉が使われていることに気付きませんか?長時間になるとこれが結構キツイ!高這いと言われるスタイルなんて、頭に血がのぼりそうです。
ハイハイをするメリット
・手足の筋肉をはじめ、体幹や握力など、全身の筋肉が鍛えられます。
・複数の体のパーツを連動させてスムーズに動かせる動作(協応動作)の訓練になる。
・バランス感覚が鍛えられる。
・血流が良くなり、心肺機能が高まる。
・感覚器官が発達し、脳への刺激が増えることで、脳が活性化する。
・骨格の発達を促す。
ハイハイは赤ちゃんにとって、相当な運動です。ハイハイをすることで、赤ちゃんの身体能力の向上が期待できるというところが、ハイハイをすることのメリットといえます。
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ハイハイしないことと、運動神経の関係
運動神経と身体能力は実は違います。ですが運動神経と身体能力は、切っても切れない関係にあるともいえます。
身体能力とは、筋力や持久力・柔軟性・技術力といった、その人が体に備えている能力をいい、鍛えることができます。対して運動神経とは、その身体能力を活かし、脳の命令に忠実に自在に体を動かすことのできる能力をいいます。
小さい時に、ハイハイも含めいろんな体の動きを経験させることは、身体能力の向上を促進させることにつながります。遊びを通して、いろんな体の動かし方を経験しておくことは、運動神経の良い子供に育てるための一つの条件であるとも言えるでしょう。
これではハイハイをしなかったから、運動が苦手という構図が成り立ってしまいそうです。ですが、そう短絡的な事ではないようです。ハイハイの体の動きは、小学生なら学校で一度は床掃除をしたことがあるはずです。ほぼそれとかわりませんよね?
床掃除ができなかったのなら、話は別ですが、問題なく床掃除ができたのであれば、ハイハイの動きはマスターしているんです。つまりハイハイせずに、いきなり歩いてしまったことと、ある特定の運動が苦手な事とは、全く関係がないと言えるでしょう。
(関連記事)三半規管が弱いと運動神経が悪いですって!?
苦手は鍛えることができる
誰にだって得意不得意があります。でもあるスポーツが好きだ、上手くなりたいと思えば、幼児期にそのスポーツに適した動きをしてこなかったとしても、今からそのスポーツの上達に効果のある体の動きをトレーニングすればいいのです。
身体能力は、ある程度までは訓練によって鍛えることができるのです。もちろん一流と言われるまで上り詰めるには、才能も関係してくるでしょう。でも面白いことに、才能があっても、トレーニングをすることがなければ、その才能の開花を見ることはないかもしれないのです。
苦手な事にチャレンジするより、得意をのばすという考えもアリですし、苦手なことにもチャレンジし、ある一定のレベルまでは身体能力を鍛えることで、バランスのよい運動神経を手に入れるという考えもアリです。要はその人の考え次第です。
結論!
ハイハイせずに、いきなり歩いたから、運動が苦手なんて、全く関係なし!!ということです。
これからどんな自分になりたいのかをイメージして、今までしてこなかった運動でも、これから積極的に取り組んでいくことで、変わっていけるということです。
いろんな運動をしてきた子供(大人でも)でも、もう一つ努力してもできないとすれば、それは単に苦手な動きってことで、割り切れば良いだけです。他の得意(もしくは好きな事)を探せばいいのです。
ただ普段しない動きをするだけで、脳は活性化し、私たちの知らないところで、新たな神経の伝達が行われます。全く体を動かさないより、身体能力を鍛える努力を続けるほうが、新たな才能を開花させる可能性が開けるのは確か。
大切なのはこれから!これからも一緒に頑張ろうね!お兄ちゃん!
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