驚きの効果!子供が好きな魚の皮にはどんな栄養がある?
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うちの子供は魚の皮好き!
鮭、鯖、鰆など、うちの子供は魚の皮が大好きです。パパは逆にあまり好まないので、二人の子供がパパの魚の皮を、いつも狙っています。
魚の皮にもいろいろありますが、切り身で買ってきた鮭、鯖、鰆などのように、そのまま食べられる皮だけでなく、うろこが気になるようなブリなどは、皮そのものは残しますが、皮の裏側のヌルヌルした部分を歯でこそぎ落とすようにして食べています。
ここまで見事に魚の皮を愛する子供達ですが、実際魚の皮の栄養は、何か役に立つのでしょうか?
魚の皮の栄養の一押しとは?
魚の皮の主な成分は、コラーゲンとタンパク質です。ここで注目すべきはコラーゲン。
魚の皮から摂れるコラーゲンは、フィッシュコラーゲンといって、体内への吸収力に優れたコラーゲンです。
コラーゲンは、ご存じの方も多いと思いますが、化粧品などによく用いられています。
コラーゲンは、皮膚や筋肉・骨・血管・髪の毛の組織を作るのに必要な成分です。
具体的には、コラーゲンを積極的に摂取することで、血管性疾患の予防(心筋梗塞や脳梗塞など)や、骨粗しょう症の予防、肌の健康、抜け毛、白髪予防などに効果が期待できるので、近年ではみなさんこぞってサプリメントなどで摂取を心がけているということですね。
ちなみに魚の皮に由来するフィッシュコラーゲンの吸収率が高い順に並べますと…
1位 白身魚 カレイ・ヒラメ・タラなど
2位 赤身魚 鮭・カツオなど
魚の皮の栄養その他には?
またコラーゲン以外にも魚の皮には、ビタミンA・ビタミンB1・B2・亜鉛なども豊富に含まれています。ビタミン類は、肌などの粘膜の健康を保ってくれたり、糖の代謝に重要な働きをします。亜鉛はミネラルとしてタンパク質の合成や、骨の発育に欠かせないものです。
魚の皮の裏側の脂肪は?
実は魚の皮の裏側の脂肪は、DHAやEPAと言われる、いわゆるオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。オメガ3脂肪酸は、お医者さんも積極的に摂取することを推奨されている、簡単に言えば体によい油。記憶力の低下や物忘れの防止、集中力の維持、血管性疾患の予防に役立つとされています。
ただしオメガ3脂肪酸は、熱に弱く酸化しやすい性質があります。また加熱することで過酸化脂質というものに変化します。この過酸化脂質というものは、体にとっては悪者で、がんの原因になったり、老化の原因になることが知られています。
「え?!じゃあ、加熱した魚だめなん?」という疑問がわいてきますが、調べてみたところ、一日の食事で食べる魚の切り身程度の量であれば、大部分が消化管で分解されたり、還元されるため、毒性は問題ないレベルということです。
つまり毒性を気にして魚の皮を食べないより、食べた方が利があるということ。だからこそ魚をよく食べる人の多くが健康なんですね。
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追記(2018.8.30)
「オメガ3脂肪酸が熱に弱く酸化しやすいので、結局加熱した魚ではDHAやEPAの摂取ができないのではないか?」という疑問をもう少し掘り下げて調べてみました。
オメガ3脂肪酸が熱に弱いと言われるのは、熱によってオメガ3脂肪酸が壊れるというのではなく、酸化が促進されるためです。酸化が促進されることで、過酸化脂質になります。ただ過酸化脂質が魚を通常に食べる程度では、健康において特段問題はないことは、先に書いた通りです。
また魚に含まれるDHAやEPAは、えごまオイルなどの植物油に含まれるオメガ3脂肪酸より比較的熱に強いということでした。
新鮮な魚を調理してDHAやEPAを摂取するためには、焼き温度を高くし過ぎず、素早く調理し、魚から出る油は余すことなく摂取するのが良いという実験結果も出ていました。
フライよりグリル、グリルよりフライパンでの調理が効果的で、煮魚は煮汁も一緒にいただく方が理想的とのこと。これはオメガ3脂肪酸が含まれる魚の油を残さず摂取するためです。
フライはどうしても揚げ油に魚の油が流出してしまうことと、表面温度が高温になることで、DHAやEPAの摂取率は落ちてしまいます。どうしても食べたい場合は、カロリーを気にしないのであれば、衣を多めにする方が良いとのことです。
煮魚の他には、フライパンでサン
マの塩焼きなどを調理し、その時出た魚の油は、お皿に盛る時にもう一度サンマにかけて一緒に食すというのが、魚のDHAやEPAを効率的に摂取するのに良い方法だということがわかりました。ぜひ参考にしてみてくださいね!
子供達!これからも魚の皮大好きでOKだよ!
魚は皮も食べることで、美容と健康に効果がある栄養が摂れるということがわかりました。
さらに言えば、納豆や味噌、麹やヨーグルトといった発酵食品と一緒にとることで、その効果を高めることができるということですので、ぜひ発育盛りの子供達には、積極的に食べさせていきたいですね!
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結局熱したら過酸化脂質なるということはオメガ3脂肪酸は摂取できないということですか?
ご質問ありがとうございます!おかげさまで、私もまたひとつ深く勉強させていただきました。
結論としては、魚からは一部加熱法を除いては、きちんとオメガ3脂肪酸を摂取できるということがわかりました。
今日付で、本文中にまた追記しておきましたので、よろしければまた覗いてみてくださいませ!