今さらでも知ってほしい!みんなが飲んでる甘酒のすごい効果
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今なお大ブームの甘酒
だんだんと夏の気配が近づいてきました。俳句では、夏の季語としても知られる甘酒。
少し前に大ブームが訪れ、今なお愛飲されている方は多いでしょう。
甘酒は「飲む点滴」とか「ジャパニーズヨーグルト」などとも言われ、栄養の面からも美容の面からも、日本が誇るジャパニーズスーパーフードの一つと言えます。ここでいう甘酒とは、酒粕から作る甘酒ではなく、麹菌と米から作る甘酒を指します。
甘酒の口コミを調べてみると、「便秘が解消された。」「肌の調子が良くなった。」「痩せた。」などが上げられています。これらの効果の理由は、甘酒にはビタミンB群や食物繊維、オリゴ糖、麹菌による酵素、必須アミノ酸が含まれているためです。
ビタミンB群は、糖質・脂質・タンパク質の代謝を助けます。効率的にエネルギーが代謝され、体力をUPさせたり、美肌や美髪に効果があります。
食物繊維とオリゴ糖のセットは、腸内環境を改善し、便秘解消に効果があります。
麹菌による酵素とは、デンプンならブドウ糖に、タンパク質ならアミノ酸にというように、それぞれが役割を持つ栄養素を効率よく分解して、消化・吸収を助け、吸収された栄養分を速やかにエネルギーに変える働きをします。
酵素は、どんな栄養でも分解できるというわけではなく、一つの酵素にはどの栄養について働くのかが決まっています。つまりたくさんの種類の酵素をとることで、より多くの栄養を分解し、吸収することができるのです。この酵素の数が甘酒には100種類以上も存在すると言われているのです。
必須アミノ酸とは、筋肉を増強させたり、精神の健康を保ったり、成長を促したりと、体にとってなくてはならないものです。しかし体内では作り出すことができないため、食べ物で摂る必要があるのです。この必須アミノ酸が、甘酒には9種類も含まれます。
こういった理由から、甘酒ブームは続いているのでしょう。
知ればもっと飲みたくなる!甘酒にレジスタントプロテイン!
大ブームを巻き起こしている甘酒ですが、実は意外なことに、その成分に関する研究は少なく、未だ解明されていない部分も多くあるといわれています。
そんな中、金澤工業大の尾関健二教授(発酵学)の研究室と食品製造会社「厚生産業」(岐阜県大野町)の共同研究チームにより、甘酒についてのさらにすごい発見が発表され、話題になっています。しかもこの発見は学術的に実証されたのが初めてだといいます。
甘酒にはコレステロールの低減や便秘改善に効果が高い「レジスタントプロテイン」という難消化性のタンパク質が含まれるというものです。
レジスタントプロテインとは、体内の消化酵素では消化されにくいタンパク質(難消化性たんぱく質)で、食物繊維によく似た働きをします。
消化されにくいと聞くと、体に悪いと思われるかもしれませんが、レジスタントプロテインは小腸で余分な脂肪やコレステロールを吸収し、そのまま排出してくれるため、食物繊維と同じように腸の働きを活性化したり、コレステロール(血中のコレステロールも含む)や中性脂肪を低下させ、肥満防止、動脈硬化や高脂血症の予防と改善に効果があります。
さらにレジスタントプロテインには、腸内の善玉菌を増加させてくれる働きがあるので、腸内環境が改善し、その他の生活習慣病にも効果が期待できるのです。
甘酒には「米麹と米」で作るもの、「米麹と酒粕」で作るもの、「酒粕のみ」で作るもの、「米麹のみ」で作るものがありますが、レジスタントプロテインが最も多く含まれるのは、「米麹と米」で作られるもので、コップ1杯あたり178.8mgのレジスタントプロテインが含まれます。
レジスタントプロテインの効果を実感するのに必要な1日の摂取量が、113mgといわれていますので、1日コップ1杯で十分摂取できるというのがうれしいですね!
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飲まない理由が見当たらない!甘酒にエルゴチオネイン!
ここまでお伝えしてきただけでも、「甘酒、飲んでみようかな?」という気持ちになりませんか?でもさらにすごい成分が、エルゴチオネインというものです。
エルゴチオネインは、1g20万円もする極めて効果のある抗酸化物質ともいわれています。1909年にM.C.Tanaretによって発見されたエルゴチオネインとは、いったいどんなものなのでしょうか?
エルゴチオネインとは、甘酒に含まれる抗酸化物質(※1)で、人間の体の中で合成することができません。甘酒の他にもきのこや卵などにも含まれていて、食べ物から摂取することで、肝臓や腎臓、赤血球、皮膚などに貯蔵されます。
エルゴチオネインの効果とは、
・DNAの損傷により遺伝子にエラーが生じ、がんなどの病気が引き起こされるのを防ぐ。
・活性酸素によって酸化された過酸化脂質(※2)の増加により、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞などの生活習慣病が引き起こされるのを防ぐ。
・光によるダメージから目を守ったり、しわやしみといった肌の老化(※3)を抑制する。
・活性酸素による神経細胞へのダメージを緩和し、神経細胞・脳神経細胞を保護し、アルツハイマー病などの認知症予防効果などが期待されている。
エルゴチオネインの抗酸化力は非常に高く、最近化粧品などで話題のL-システイン(※4)やビタミンCなどよりさらに強力であるとされています。一般に抗酸化力が高いということで知られているビタミンEの約7,000倍ともいわれているのは驚きです。
(※1)抗酸化物質というのは、他の物質を酸化させる(錆びさせる・老化させる)力の非常に強い活性酸素といわれる物質により、ダメージを受けるのを防いでくれる物質のことを言います。
(※2)過酸化脂質とは、コレステロールや中性脂肪などの脂質が、活性酸素によって酸化されたものをまとめてこう呼びます。
(※3)肌のハリや弾力を保つエラスチンという成分は、エラスターゼといわれる酵素によって分解されてしまいます。このエラスターゼが活性してしまうことで、肌のハリや弾力が失われるといわれています。エルゴチオネインはエラスターゼの活性を防ぐ効果があります。
またシミやそばかすの原因となるメラニンを生み出す、チロシナーゼという酵素が活性するのも、エルゴチオネインは防いでくれるため、美肌に大きく関係するといわれています。
(※4)L-システインとは、非必須アミノ酸の一種。髪の毛や皮膚、爪の多くに存在し、肌の生まれ変わりを促進するといわれている成分です。
これだけすごい甘酒、ブームが起こるのも当たり前!
これだけの効果・効能があるので、甘酒ブームはなかなかその火を消すことなく、続いているのですね!
ですが注意点も少しあります。甘酒は口コミにもあるように効果が高い分、体質や摂取量によっては下痢を引き起こしてしまう場合もあります。初めて飲まれる方は、様子を見ながら飲むと良いでしょう。
また甘酒の栄養成分の20%はブドウ糖ですので、空腹時にいきなり飲むと血糖値が上がります。そのため糖尿病の方には注意が必要です。
特に糖尿病でない方でも、サラダなどを食べた後や食後に楽しんだり、ゆっくり時間をかけて楽しむのが理想です。
そして甘酒に含まれる麹菌は、70℃以上の高温になってしまうと死滅してしまいます。温める時は、人肌程度(40℃前後)が豊富に含まれる酵素の働きも活発になり理想的です。
また麹菌の死滅する温度に関連して言えば、市販品には熱処理により殺菌がされていますので、できれば自宅で簡単に作ることができますので、自家製の甘酒に挑戦されることをおすすめします!
(関連記事)慣れてしまえば超簡単!効果絶大!自家製甘酒のつくり方
一日一杯の甘酒で、今日も元気に参りましょう♪
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