胃の大きさは大きくなったり小さくなったりするの?
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今年に入りお騒がせの息子ちゃんですが、今彼はインフルエンザB型にかかってしまい、家でおとなしく過ごしております。
熱は治まり、すっかり元気になってきましたが、どこかいつもの息子と違います。
それは食が細くなったこと。
よくある会話に、ダイエットをしている人が、胃が小さくなったとか、年末年始に食べすぎて、すっかり胃が大きくなってしまったなんて言いますが、息子もインフルエンザのせいで、胃が小さくなったんでしょうね。
「ん?!」
そもそも胃の大きさって、大きくなったり小さくなったりなんてするもんなのでしょうか?
胃の大きさ
健康診断などで、前の日の9時以降何も食べす、空腹の状態にすることがあります。このような状態の時、人の胃の容量は男女や体格の差は多少ありますが、おおむね100ml程度と言われています。
胃とは、食べ物を食べることにより確かに伸びたり縮んだりが可能な臓器です。しかし空腹時の100ml程度以下には小さくなりようがありません。
逆に「もう限界!」というまで食べ物を詰め込んだなら、一時的に2.5Lもの容量まで伸びることは可能なんだそうです。25倍って恐ろしいですね。
このように伸び縮みは可能な胃ですが、通常時はこの容量で、病気などの原因があると小さくなるというような変化はなく、胃の大きさは食べた容量によって変化するだけなのです。
なぜ胃が大きくなったり小さくなったりするように感じるの?
胃の大きさは、みんな同じです。胃は食べたものを中に溜め込んで消化し、ぜん動運動によって順番に送り出すという機能を持っています。
食事をすると、胃が膨らみ、血糖値が上昇していくことで、脳の視床下部にある満腹中枢が刺激されます。こうして脳が「満腹だ」と判断をします。これにより「もう食べられない!」となるわけです。
病気やダイエットで食が細くなるのは、胃が小さくなったのではなく、しばらく少量で食事を減らしたり、食べられなくなったことで、脳が容量の勘違いを起こして「満腹」のサインを送ることで起こるのです。
つまり胃そのものの容量が小さくなったのではなく、胃が機能的に小さくなったという現象なのです。
ギャル曽根さんの胃はどうなの?
大食いで有名なギャル曽根さんの胃はどうなっているのかというと、やはり基本的な空腹時のサイズは私たちとそれほど大差ありません。
ただギャル曽根さんの場合は、胃のぜん動運動が一般の人より非常に活発で、さらに胃で消化できないものはすぐ排泄される体質のようです。また食後の血糖値もほとんど上がらない体質で、腸の善玉菌であるビフィズス菌の量も、通常の人の4倍以上なんだとか。食後の体温の上昇率も高いので、代謝能力にも優れています。
血糖値がほとんど上昇しなければ、脳が満腹と判断するタイミングも遅くなりますし、太りにくくなります。ギャル曽根さんが他のフードファイターのように、食後に食べたものを吐き出さなくても太らないのは、驚異的な体質が後押ししてたんですね。だからこそあんなに美味しそうに、いっぱい食べられるんでしょう。
普通の人が食べすぎを続けるとどうなる?
胃は一時的になら、空腹時の25倍も膨らむことは可能です。しかしそのような状態が慢性化すると、胃の下部が伸びて胃下垂になったり、鉄をも溶かす胃液から胃を守っている粘膜がやられてしまい、胃潰瘍になったりと、怖い病気になりかねません。
胃下垂は太らなくていいような気がしますが、実は栄養を十分に吸収できない状態になっています。胃下垂は、子宮筋腫や子宮がんなどの婦人科系の病気を招いたり、大腸がんのリスクも高めると言われ、けっして良い状態ではないのです。
別腹はどういう状態?
よく食後にデザートが登場すると、さっきまで「もうお腹いっぱい!」と思っていたのに、まだ食べられるということがありますよね。
これも胃が大きくなったから食べられるのではなく、胃の内容物が、大好きなものを食べるために、ぜん動運動によって前に送り出され、スペースが出来たことによるもので、満腹は満腹と感じているはずですね。
適度な食事量のために
胃の大きさは、脳の満腹中枢への刺激による錯覚だということがわかりました。胃から来る病気にならないためにも、食事はよく噛んで、ゆっくり食べるように心がけ、けっして必要以上の量を詰め込んでしまうことのないようにしたいものですね!
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