この暑さ大丈夫?人類が生きていられる気温の限界って?
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史上最も暑い夏!ヒートドーム現象
冗談抜きに、毎日暑いですね。ただでさえ過保護なタイプの母なのに、この暑さでは、子供が心配で心配で、思わず学校にも迎えに行きたくなってたまらない、ここ数日でした。
甘やかすまいと、大きな水筒にたっぷりお茶を持たせ、がまんがまんで、ようやく終業式が終わりました。明日からは夏休みです。
今年の夏は、ヒートドーム現象といって、地上5~7mの上空で発達した高気圧が北半球をすっぽり覆う半球状の熱い幕を作り、その幕の中に熱い空気を閉じ込めたような状態が常態化しています。
この原因は、温室ガスの排出増加による地球温暖化だといわれています。
これにより、私たちの住む日本を含め、北欧から東アジアの北半球の国々は、史上最も暑い夏に苦しめられています。北アフリカのアルジェリアにあるウアルグラという所ではなんと51.3℃を記録しました。この気温は、アフリカ大陸史上最高値だといいます。
そりゃあ日本の気象庁も、現在の異常気温を「命に関わる暑さ」と警告するはずですね。
ちなみに世界の最高気温は、1921年のイラクで観測された58.8℃といいますが、この記録を更新しないことを心から願います。
気温が高いと私たちの体はどうなる?
最近では日本でも気温40℃以上が観測されていますが、そもそも気温が私たちの体温と同じくらいの36℃~37℃くらいの環境でも、とても暑いですよね。
そのため小まめに水分補給をしないと、すぐに脱水症状を起こし、熱中症になってしまうのです。
しかし気温が私たちの体温よりも高い38℃以上になってくると、もう汗をかいたとしても体温が下がらなくなります。そのため身体の重要な臓器は、血流量を上げて体温を下げようとします。
肺は吐く息を増やして、より多くの熱を放出しようとするため、息が荒くなってきます。心臓は鼓動を早く打つことで血流量を増して放熱しようとがんばります。
ですが気温が39℃を超えると、汗腺から大量にかいていた汗も、限界に達し活動が弱まります。それに伴い、心臓などその他の臓器も限界を迎え、心臓発作のリスクが高まります。
さらに気温が40℃を超えてくると、熱に弱い人間の脳に危険が及びます。そもそも脳は、体温が上昇しても熱い血液が届かないようになっていますが、体のしくみにより冷却することがかなわない程の熱い気温では、体温中枢がダメージを受け、熱い血流により、脳が深刻なダメージを受ける可能性が高まります。
脳の体温の限界が42℃と言われており、それ以上の高い気温により体温が42℃を上回ると、そもそも人間の体を形作っているタンパク質が変性し、回復の見込みはありません。
気温と体温の違い
100℃の熱湯に落ちたら、人間はひとたまりもありません。しかし100℃のサウナなら耐えられます。これはどういうわけでしょう?
これは水と空気では、熱の伝わり方が違うからです。水と空気では分子量がまるで違い、水の方が空気より分子量が多くなります。分子量が多い水は、100℃の熱湯で考えた時、皮膚に大きなダメージを与える代わりに、汗をかいて気化熱で体温を下げるということも可能となるわけです。
一方分子量が少ない空気は、同じ100℃でも皮膚に与えるダメージが、水と比べて格段に小さくなります。なので100℃のサウナでも、短時間なら対応できるのです。
気温が高くても命を守るには?
体温が42℃を上回ると、脳に深刻なダメージが起こり、タンパク質の変質が起こります。一方で気温だけのことなら、興味深い実験結果があるといいます。
1960年のアメリカ空軍による調査では、裸の人間が、乾燥した空気の中で耐えられる最高温度の実験を行ったといいます。結果はなんと!204℃!
長時間そのような気温下で耐えることは難しいが、短時間ならそれほどまでの気温にも耐えられるということです。
今、ヒートドーム現象を研究する専門家たちは、現在のような北半球の高温現象のメカニズムを解明しようと奮闘しておられることでしょう。しかし未だ解明には至らず、解明されても、この暑さは急にどうこうできるようなものではない自然現象です。
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命を守るのに大切なことは、エアコンなどを活用し、体温を高温にしてしまわないように注意する事です。
ミネラルの摂取も怠らないこと。
あまりに気温が高い日や、体調のすぐれない日は無理をせず、必要以外の外出はさけて、体を休めることです。
この夏は、自分は大丈夫!などと油断をすることなく、気をつけて過ごしたいものですね。
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