お家バーベキューの炭の後片付けはどうする?
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山や海でのバーベキュー禁止が増えました
昭和世代の私たち、昔は夏が近づくと、海辺や川辺へバーベキューをしに行ったものです。みんなでワイワイ言いながら、安いお肉でもたくさん食べられるバーベキューは若者にとって、至福の時間でした。
ところが最近、バーベキューは禁止という看板をよく見かけ、気軽にどこでもバーベキューができるような時代ではなくなってきました。
もちろんバーベキューを行う人のマナーが悪く、ゴミを持ち帰らなかったり、大声で騒いだり、そのような問題もあるでしょう。
でも問題はそれだけではないことも、最近はよく紹介されていますね。
炭は自然に還らない
炭は木を密閉状態で不完全燃焼させ、炭化させたものです。炭化させた炭とは炭素、すなわち「C」。元素記号でならったアレです。元素というのはそれ以上分解されることはなく、変化することはありません。
例えば砂も同じですね、ほとんどがケイ素でできているため、変化しません。炭はそのような物質であるため、太古から地層に残っていたり、土の中から掘り出して燃料として使ったりするわけです。また大昔に書かれた水墨画や書物が、現代にもしっかり残っているのは、そのような理由からになります。
このような理由から、バーベキュー後に放置されたり、埋められた炭が自然に還らないことが、毎日たくさんの人が訪れる場所での問題点となり、バーベキュー禁止へとつながっているそうです。
もちろん火事の問題もありますが、アルカリ性である炭は、大量にあると自然に対しても作用してしまうからです。
炭は園芸用にも使われる
炭はなにも悪者ではありません。炭にはカリウムが含まれているので、肥料として普通に使われています。植物に必要な栄養素として、窒素・リン酸・カリウムを土に混ぜ込んで土づくりをすることが行われています。
ただ炭はアルカリ性なので、酸性の土を好む植物には向きません。そういった注意事項はありますが、人間がつくり出した化学肥料と違い、埋めて害になるわけではないのです。
お家バーベキューの後の炭はどうする?
バーベキューの際の炭が自然に還らないという理由で、土に埋めて処理したらいけませんよというのは違います。たくさんの人が訪れる場所で、大量の炭が埋められてしまうと、景観や自然への影響があるので、それは止めて下さいよということです。
お家でバーベキューをした後の処理については、そのお家の人が問題なければ、庭の片隅に少量埋めても、さして問題にはならないでしょう。
ただし火が残っていると、火事の原因になりますので、十分に気をつけましょう。バーベキューのグッズの中には、酸欠にして炭の火を消すための壺も販売されています。そういうグッズを利用して、火が消えてから燃えるゴミで出すこともできますね。
早く処理したいのなら、バーベキューコンロの底面に炭を入れる前にバーベキュー用のアルミホイルを敷いておくと便利です。バーベキュー終了後、アルミホイルごと壺に入れてしまえば簡単です。
マナーを守って楽しいバーベキュー
最近ではどこでもバーベキューができる環境ではなくなりました。しかしバーベキュー場などでバーベキューを行う際には、炭をまとめて捨てる場所があれば、きちんとそれを守る。
そういう設備がなければ、どこにでも捨てたり埋めたりするのではなく、きちんと持ち帰るように処理し、マナーをまもってバーベキューを楽しむようにしたいですね!
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