そうだったんだぁ!昼食後、午後の眠気の正体は?
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昼食後の眠気が辛い…
お昼ご飯を食べて、さて仕事にもどろうかと机に向かいますが、しばらくすると猛烈に眠くなる…、こんな経験ありませんか?
私なんて今だけでなく学生時代も、午後からの授業中、ウトウトしてしまい、よくシャーペンを落として、先生にバレてないかドキドキしたものです。
午後から眠いのは、「お昼ご飯を食べて、その消化のために消化器官に血流が集まり、脳への血流が減るからだ。」なんて聞いたことがあって、今まで妙に納得していたのですが、これって実は違うんだそうです。最近知りました。
どんな時でも、脳の血流は一番大切なので、おろそかになるようなことはないんだそうです。
アフタヌーンディップと呼ばれる人の生理機能があるらしい
最近の研究では、昼食を食べた後くらいのちょうど14時ごろに眠~くなってくるのは、アフタヌーンディップと言われる人の生理機能が原因であることがわかっているそうです。
これによると、昼食を食べても食べてなくても関係なく、健康な人でも誰でも必ず、1日のうち午前2時と午後2時、この2回眠気が襲うようになっているんだとか。
これは、スタンフォード睡眠研究所の研究により、正式に実験結果が出たものといいますから、午後からの眠気は、お昼ご飯の消化のための血流のせいではなかったのです。
ちなみにこのアフタヌーンディップの眠気の大きさは個人差があるのですが、睡眠負債が溜まっている、睡眠時無呼吸症候群などの疾患がある、不規則な生活が続いているような人のほうが、大きくなると言われています。
アフタヌーンディップの原因となっているのは?
では、このアフタヌーンディップの起こる原因とは何なのでしょうか?
1つには、長時間起きている(覚醒している)ことにより、睡眠を引き起こそうとする駆動力(睡眠圧)が増してくることがあげられます。
そしてその睡眠圧の波というのが、私たちの体内時計と関係している2つ目の原因「サーカディアンリズム」や「ウルトラディアンリズム」などによるものとなります。
「サーカディアンリズム」というのは、私たち人間が進化の過程で遺伝子に刻んできたリズムで、地球の自転による24時間の中で朝目覚め、夜に眠るという自然の営みです。このリズムは私たちの体において、睡眠・覚醒・ホルモン分泌・血圧・体温調節などのさまざまな生理機能に影響を与えています。
「ウルトラディアンリズム」とは、サーカディアンリズムよりもっと短い数十分~数時間の周期でくりかえされるリズムで、レム睡眠とノンレム睡眠といった睡眠のリズムや、起きている時の集中力の持続時間にも影響を与えているリズムです。
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アフタヌーンディップの眠気対策はできるの?
人間の生理機能なので、アフタヌーンディップの眠気が訪れるのは仕方ないとしても、仕事や勉強のため、起きてなければいけない人にとっては、大問題ですよね。
なんとか対策はできないものでしょうか?
完全とはいかないまでも、いくつかの対策は提案されているものがありましたので、ご紹介しましょう。
①昼食は軽めにする
少し空腹というほうが、オレキシンという、さまざまな人間の行動をサポートするため、覚醒を維持する物質の分泌が増えるといわれています。
また重い昼食をとると、血糖値が高くなり、このオレキシンの分泌は抑えられてしまうとともに、反動でインシュリンの影響をうけ、低血糖状態に陥る場合があります。昼食は少なめに、良く噛んで食べましょう。
②ガムを噛んだり、カフェインを含む飲み物を飲む
目が覚めている時に活発に働く神経細胞(ニューロン)を呼び起こすため、ガムを噛むと、その刺激から脳が活性化されるといいます。またカフェインも目を覚ますには効果的です。
ちなみに目覚ましには、冷たい飲み物の方が向いているように思いがちですが、実は目覚めに飲むには、常温や温かいほうが効果があるということです。
③10~15分程度の仮眠
お昼寝は効果的!これについては、こちらの記事をどうぞ!
(関連記事)認知症になりたくない!まずは睡眠について考えてみた
私もこれからは、午後からの仕事の前には、ホットコーヒーを飲んで、歯磨き代わりにガムを噛むことにしましょうかね!
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