子供の頃と味覚が変わるのはどうして?色んな味を楽しもう!
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子供の好き嫌い
うちの娘は小さい頃、肉も野菜も大嫌いでした。ですが体も小さいのに、好き嫌いばかりしていてはと心配で、本当に食事作りには神経を割いたものです。
幼稚園に入ると、お弁当の日があるのですが、普段から肉や野菜を嫌がるため、毎回のお弁当のおかず作りには非常に頭を悩ませました。
小学校に上がった時の給食参観で見た、娘の皿の中身の少なさは、今でも忘れることが出来ません。嫌いなものを可能なまでに減らしたため、ほとんど中身がなかったのです。
(食べて減っているのではありません。減らしてもらった娘の給食の皿の中身。右横の空の皿はパン皿。給食参観では、パンを手に持ち、ニコニコとこちらを見ていました。)
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そんな娘も、中学生となった今では、随分と食べられるものが増えました。肉もハンバーグやミートボール、シュウマイなど、ミンチを使ったものはだいたい食べてくれます。
野菜も嫌々ながら、毎回食卓に出すものは食べるようになりました。
私自身にも好き嫌いの経験はありますが、子どもの頃には食べられなかったものが、どうして大きくなるにつれて食べられるようになってくるのでしょうか?
舌が味を感じる能力とは?
私たちが食べ物の味を感じるのは、舌に味蕾(みらい)と言われる感覚器官があるからです。味蕾は約1万個ほどあり、甘味や塩味といった味を感じるのに役立ちます。
ちなみに味覚は生まれた時から発達していて、実は子供は大人よりも敏感です。味蕾の数はそのままに、味覚は徐々に鈍感になり、30~40代には味覚の能力は子どものころの3分の1になるといわれています。
ですが基本的には味覚は他の器官と比べると、退化による影響が少ない器官です。健康であれば、年老いても美味しくお食事がいただけるのは、ありがたいことですね。
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子どもの頃と味覚が変わるのはなぜ?
小さなころは、本能的に味覚を受け入れています。例えば甘味・塩味・旨味は、いづれも生きていくために必要な栄養分の味です。
甘み エネルギー
塩味 ミネラル
旨味 タンパク質(アミノ酸)
ところが酸味や苦味は、本能的には危険な味なのです。
酸味 腐敗している味
苦味 毒の味
こういった本能的な理由から、小さなころは酸味や苦味を嫌がるのです。しかし、大人は違います。
酸味や苦味のある食べ物でも、美味しいと感じる人が多くなります。つまりこれは経験がそうさせています。
「酸っぱいけど、食べられる。」「苦いけど、大丈夫」その経験により、徐々に慣れて安心して食べることができるようになり、やがて美味しいと感じられるようになるのです。
子供が初めての食べ物を嫌がる理由
心理学ではネオフォビア(新奇恐怖症)という言葉があります。これは新しいもの、自分の知らないものに対して挑戦する際に感じる不安を意味します。
ネオフォビアによって、子供は慣れた料理以外の初めての味、初めての食べ物には不安を感じ、敬遠するものなのです。
嫌いだと言った食べ物も再度挑戦することが大切!
子供の好き嫌いが多くても、必要以上に神経質になる必要はありません。本能的な味覚やネオフォビアの影響によって、子供は好き嫌いをするものだと、親はどっしりと構えましょう。
経験の積み重ねによって、徐々に味覚も心の状態も変化が訪れます。ですから一度嫌がった食材でも、調理法や味付けを変えて、時おり食卓に上げるようにしましょう。その時やっぱり嫌いでも、次に出した時は、食べてみようと思うかもしれません。美味しいと感じるかも知れないのです。
子供の好き嫌いを減らす鍵は、経験の積み重ねと心の状態の変化にあります。お母さんの手を変え品を変えの努力は、けっして無駄にはならないと知り、なんだか満たされた今日の私でした。
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