光を見るとくしゃみが出るのはどうして?
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はっくしょんっ!!
くしゃみがスッキリ出る時はいいのですが、鼻がムズムズしているのにも関わらず、くしゃみが出そうで出ない時、みなさんはどうしていますか?
私の実家では、太陽の光や蛍光灯などの明るい光を見ると良いと教わって育ちました。
そして子供が出来た今も、その方法を子供達にも教えています。
ここまでの内容、実は「う~ん、わかる!!」と読んでくださってる人と、「えっ?そんな方法があるの?」もしくは「聞いたことあるけど、くしゃみなんて出ないよ!」と思われている方がいると思います。
それもそのはず、この光を見るとくしゃみがでるという症状は、「光くしゃみ反射」といいますが、実はこの光くしゃみ反射は、優性遺伝する性質のもので、だいたい一族間では同じように光くしゃみ反射の反応を示しますが、この光くしゃみ反射反応のない一族間では、みなさん光を見ても、くしゃみが出ないのです。
日本人で言えば、光くしゃみ反射の反応を示すのは25%、4人に1人です。つまり75%の人は、光くしゃみ反射の反応は示しません。
一方で光くしゃみ反射の反応を示す人でも、その度合いはさまざまで、太陽のような強い光にだけ反応する人もいれば、蛍光灯でも反応する人もいるのです。
私は今まで、この光くしゃみ反射は、人間の当たり前の反応だと思って育ってきたので、日本人でも25%しかこの反応を示さないというのは、正直驚きでした。でもこの光くしゃみ反射、海外へ話を広げると、全く通用しない国もあるので、日本人は割合的に多い方なんだそうです。
なぜ光くしゃみ反射が起こるのか?
光くしゃみ反射は、顔面の知覚を伝える三叉神経と脳幹にあるくしゃみに関する神経が関係して起こるのだと言います。目から光の刺激が入ると、その刺激が三叉神経に伝わります。三叉神経は鼻にも通っていて、その刺激が脳を混乱させると、鼻がムズムズすると勘違いを起こします。それがくしゃみとなって表れるのだと考えられています。
くしゃみの出る回数は、1~3回程度で、花粉症などのアレルギーのように連続することはありませんが、案外大きなくしゃみが勢いよく出ることが多いです。
しかしあくまでもこれは一説に過ぎず、医学的に光くしゃみ反射のメカニズムは、未だスッキリとは解明されていません。出そうで出ないくしゃみみたいですね。
光りくしゃみ反射の反応がある人は注意も必要!
よくトンネルの出口付近で事故があったりします。この原因もさまざまなことが言われていますが、その事故の原因の一つに考えられるのが、実は光くしゃみ反射なんだそうです。
トンネルの出口は暗い中から、急に光を感じる状態となります。そのため大きなくしゃみが出て、運転を誤ってしまうというのです。
もちろん、トンネル出口付近の事故が全て光くしゃみ反射が原因ではありませんが、遺伝的に光くしゃみ反射がある人は、トンネルの出口付近では気を引き締めましょう。
大事な所でくしゃみが出そうになったら?
交通事故以外にも、静かにしないといけない場所で大きなくしゃみが出そうになったら、これはもうあきらめるしかないのでしょうか?
効くかどうかはその人次第ですが、ひとつだけ試してみたい方法があります。それは唇の上で鼻の下の部分を強めに押さえてみてください。
私は効きました!くしゃみをしたくない場合は、一度お試しください。
光くしゃみ反射は、くしゃみが出てはいけない所では困った反応ではありますが、くしゃみを出してしまいたい時には、便利な反応です。この反応を示す体に生まれた私は、ポジティブに「ついてる!」と思うようにしようと思います!
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