メリハリって漢字でどう書くの?語源は?
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メリハリをつけてと言うけれど…
唐突ですが皆さん、夏休み前になると学校で「ダラダラと過ごすことなく、メリハリをつけて生活しましょう」なんて言われませんでしたか?
私はそんな時よく、「メリハリってなんやろ?」と思っていました。
いや、確かに先生の言っているニュアンスはよくわかります。
ですが「メリハリ」という言葉の漢字がわからなかったし、なんだか音だけのすごく滑稽な言葉のような気がして、イマイチ心に響かなかったのを覚えています。
そんな今日、私に「メリハリをつけなさい!」と言われた息子もついに言いました。「メリハリってなんやろ?」
そこで今回は「メリハリ」という言葉の漢字や、言葉の語源について調べてみました。
メリハリは邦楽用語?
メリハリという言葉は、「メリカリ」という言葉が転じた言葉と言われています。
メリカリと言っても、今流行りの「メルカリ」ではありませんよ。
メリカリというのは邦楽の用語で、低い音を「減り(めり)」、高い音を「上り(かり)・甲(かり)」と言っていました。近年では聞かなくなりましたが、それでも尺八などの管楽器で「浮り(かり)」という用語が使われています。
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メリハリの漢字は?
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それでも「減り」は皆さん知っているのではないですか?「減り込む(めりこむ)」という言葉はご存知でしょう。メリカリの「メリ」は、この「メリ」なんです。
ですが「上り(かり)・甲(かり)」は、邦楽以外では使われなかったので、近世以降一般的には「張り(はり)」が使われるようになりました。
つまり「メリハリ」の漢字は「減り張り」を使います。
メリハリの意味は?
メリハリとは、ゆるむことと張ることを意味します。特に声の抑揚や演劇などで言うセリフの強弱・伸縮を指して使います。
邦楽用語であったメリハリですが、現在では声や音だけでなく、物事の例えとして、「仕事にメリハリをつける」「メリハリボディ」などと言うように、比喩的に使われることも多くなりました。
例えば冒頭で紹介した「メリハリをつけて生活する」というように、いわゆるONとOFFの時間帯をきちんと使い分けるという使い方です。
メリハリをつけた生活は人生を変える?
ONとOFFの時間帯を自分できちんと切り替え、やる時はやる人というのは、子供の時なら、夏休みの宿題は「きっちり早く済ましている」というように、集中力とその成果にメリハリのない人とは差ができます。
実際同じ夏休みの期間を過ごしても、メリハリのある人は、すべきことはきちんとこなしつつ、旅行や遊びといった楽しみも経験しています。ところがメリハリのない人になると、旅行や遊びといった楽しみは経験していても、宿題はまだまだ終わりそうになくて、夏休みの最後に焦っているというパターンが多い。
これは何も子供にだけ当てはまることではありません。1日1日メリハリのある生活を送ることは、人生においてすべきことをきちんとこなしていくことのできる人生です。
やるべきことをきちんとこなすことのできれば、きっとその人の人生は、今よりずっと素晴らしい経験に恵まれ、明るい未来が待っていることでしょう。
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