人見知りは治らない?気持ちの持ち方で楽にはなれるよ!
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私はいまだに人見知り
私はもう十分な大人なのですが、正直なところをいうと、人見知りです。
人が嫌いとか、そういうことではありません。
一緒になった人と仲良くなりたい気持ちはあるのですが、例えば沈黙になると、「何か話をしなくちゃっ!」とか思って焦ったりして、結果帰ってから、どっぷりと疲れがでます。
でももう十分な大人ですし、母でもありますので、人見知りとか言ってられないこともあり、「ぜんぜん人見知りなんかじゃないですよ!」ってな顔して、がんばっています。
人見知りと対人恐怖症
人見知りは、初対面の人やあまりよく知らない人と話をするのが苦手だったり、できないという状態。大勢の人の前などでは、無口になってしまったり、緊張してしまったりします。
しかし度合いがひどくなり、ストレスが大きくなりすぎてしまうと、人間関係の極度の不安によって日常生活に障害がでてしまうこともあります。こうなってくると、社交不安症という病気として診断されます。
対人恐怖症は、人見知りとよく似ているのですが、苦手というようなレベルの話ではなく、もっと強烈に不安を感じたり、極度の緊張や場合によっては恐怖心を感じるような精神状態になります。無理に人とコミュニケーションを取ろうと頑張ったり、人前で話そうとすると、体に不調が起こることがあります。
社交不安症と対人恐怖症は、似ているようですが、社交不安症の場合は、日本人独特の気質から生まれた考え方が影響していて、「自分の発言や行動が、人に迷惑をかけるんじゃないか?気を悪くさせてしまうんじゃないか?」といった不安から起こるといわれています。
一方で対人恐怖症は、「自分の発言や行動により、何かしらの失敗を招き、(自分が)恥をかくのではないか?」という不安から起こるといわれています。
これら2つは、どちらも薬による治療と並行して、自分自身の心の成長をとげることが、根本的な改善の方法と考えられています。
コミュニケーション障害はまた別のもの
人見知りとコミュニケーション障害は、時々混同して使われていることがありますが、実は根本的に違うものです。
コミュニケーション障害の場合は、人の発言を聞いて、その裏側にある人の気持ちをくみとることができなかったり、曖昧な表現を解釈できず、明確に伝えてもらわないと理解できません。そのためいわゆる「空気を読む」ということや、「臨機応変」ということができません。
このように人見知りとコミュニティ障害とはまた全く別のものですので、混同しないようにしましょう。
赤ちゃんの時の人見知り
赤ちゃんがある程度の月齢に達すると、人見知りをするようになると言われています。
昔はこれは、「生まれてからしばらくたって、他人とお母さんを区別できるようになったから」なんて言われていました。
でも近年の研究によると、赤ちゃんは生後すぐに母親と他人の区別をする能力を持っていることがわかっています。そして人見知りの時期も程度もさまざまで、同じ兄弟姉妹でもそれは違っているとのことです。ですが残念ながらそのメカニズムはいまだ解明されていません。
しかしわかっていることもあります。人見知りの強い赤ちゃんと弱い赤ちゃんは、生後7か月~12か月という小さい時期にはすでに、違いがあるということです。
特に人見知りの強い赤ちゃんは、相手に近づきたいという気持ちと怖がる気持ちの両方の気質が強く、最初に相手の目をじっと見るような敏感な目の動きをするといわれています。
その後は、相手が自分を見ていない間に、その相手をよく観察する傾向があります。
赤ちゃんの時の人見知りは、相手に近づきたいという気持ちと、怖いから離れたいという気持ちが葛藤している状態ということがわかっています。
人見知りをする人というのは、性格的なものと経験的なもの(トラウマなど)が関係していると言われますが、人見知りする赤ちゃんとほとんどしない赤ちゃんがいるということからも、その人の本質的な所は大きく関係していることが伺えます。
大人になっても人見知りする人って、どんな人?
一般的に、人見知りになりやすいのは、性格的に真面目、努力家、几帳面、完璧主義、評価を気にするタイプに多いと言われます。
これは、失敗すると迷惑をかけることを心配したり、失敗すると恥をかき、自分を見る周りの目が気になるというところから考えると、納得がいきます。
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人見知りの人の思考の癖
人見知りの人は物事をする時に、ポジティブなイメージとネガティブなイメージがあるとすれば、ネガティブなイメージが勝ってしまうので、不安を抱え心配になります。
「失敗してもいいや!」「まっ、いいか!」とならないわけです。
なぜなら自分が失敗すると、「関係する人に迷惑をかけてしまう。」「期待を裏切ってしまう。」
「あきれられてしまう。」「笑いものになってしまう。」なんていう思い込みがあるからです。
だから前もって「私、人見知りなんです。」と言って自分の心の負担を軽くしようとしたりします。そう言っておくと、もし失敗しても、相手が受け入れてくれるだろうと期待しているのです。
人見知りの人はネガティブな自意識過剰
人見知りの人は、自意識過剰な人が多いと言います。ポジティブ思考の人が自分大好きという発想をもっているのとは、別の意味でのネガティブな自意識過剰です。
他人はそこまで自分のことを気にしていないのにも関わらず、周りの目が気になり、失敗しないように、笑われないようにとオドオドしてしまうところがあるのです。
相手に対する偏見や決めつけ
人見知りの人は、よく相手の性格や考え方に対し、勝手な思い込みを持ち、偏見をもったり、勝手に距離を置こうとしたり、下手すると嫌いになったりすることがあります。
そのせいで実際相手と話してみると、案外全く想像していたのと違うタイプの人だったり、とても話しやすい人だったという経験があると思います。それなのに勝手に緊張して対峙していたりすることが起こってしまうのです。
人見知り、楽になりた~い!!どうしたらいい?
これは、病院へ行かなければいけないほどに、体の不調がある人は対象外と考えてください。ちなみに体の不調とは、異常に汗をかく、胃やお腹が痛くなる、下痢をする、動悸や息切れがする、パニック症状になる、身体が震えるほど緊張する、言葉が上手く出て来ずにどもってしまうなどの症状を指します。(他にも通常では考えられない症状を指す。)
基本的に人見知りの人は、他人に自分がどう見られているのか、どういう人間と思われているのかを、必要以上に気にする傾向があります。
その思いが根底にある上に、人を傷つけるようなことを言ってしまったり、迷惑をかけてはいけない。人前で恥をかくようなことはあってはならないというように、思い込んでいる場合が多いものです。
なので、まずは「ごめんなさい」「ありがとう」といったあいさつの言葉を癖づけるようにします。そうしてたとえ失敗しても、きちんとこのような言葉で相手に気持ちを伝えることができれば、よっぽどのことがない限り、取り返しがつかないようなことはないことを経験しましょう。
そして人に対して、うわさや第一印象などから偏見を持たず、きちんと観察して、自分なりの評価をもちましょう。それで苦手な人なら苦手でいいんです。必要最低限の付き合いでOK。
そして挨拶は先にするが勝ちです。にこやかにあいさつが出来ればOK。それ以上無理に話題を探し、自分が話をする必要なんてありません。相手が話しかけてきたら、聞き上手になればいいし、挨拶だけで済めばラッキー!と思えば良いのです。
時間がかかるのかもしれません。ですがあなたは何も完璧でなくても良い。失敗だってすることもある。でも大丈夫なんだという経験の積み重ねです。
そしてさらに大切なのは無理をするあなたではなく、その場にいるあなたが、苦しい気持ちをがまんするのではなく、時には楽しめている時もある、という程度の感覚を感じられるようになるといいですね。
それでも明日の予定に不安な事があるなら、最悪と最高の両極端なシュミレーションをしてみましょう。ただし就寝前は避けて、時間を決めて短時間で両方についてシュミレーションを行うことで、ある程度の心構えはできます。
シュミレーションが出来たら、もう何度も考えない。「ちゃんと考えたんだから、大丈夫!」
そう癖をつけていきましょう。いつのまにか、最悪のシュミレーションが起こり得る確率の小ささに気付くはずです。
人見知り上等!
そうです。人見知りでもいいんです。最終的には相手に対する言い訳でもなんでもなく、自分自身がそう受け入れられれば、かなり楽になれますよ。
人見知りでもいい。人と話すのは苦手だけど、そのことが原因で、相手に迷惑をかけることはない。全て自分の心の中だけの問題なのだから、自分の考え方の癖を少しづつ改善していくことで、きっと今より楽になれますよ。
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