猫が原因でひきこもり?!Q熱という病気があるそうな
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ず~と以前にテレビで見た話から
先日、友達が子猫を保護し、里親探しをしていると聞きました。それでその時にふと思い出し、話題に上ったのが、今日のテーマ「猫が原因でひきこもり?!」です。
以前それも何年も前になるのですが、何かのテレビ番組で見たお話です。
ある少年が、突然インフルエンザのような症状を発病し、まぁ、その症状は2日程度で治まったのですが、それからしばらく体のだるさや微熱、疲労感が続き、ついには不登校に陥り、引きこもりのようになってしまったのです。
病院でも原因がわからず、少年は怠けているように思われて苦しみます。
しかしこの少年は、決して怠けていたわけではありませんでした。原因は意外な所にあったのです。
実は少年はインフルエンザのような症状を発病する少し前、ノラの子猫と触れ合っていました。
この時に、Q熱という病気に感染していたのです。
Q熱という病気
Q熱という病気は、「コクシエラ・バーネッティ」という細菌に感染することで起こる病気で、人獣共通感染症の一つです。コクシエラ・バーネッティは胎盤に多く存在するため、出産時に立ち会う畜産農家の方などに感染のリスクが高い病気です。しかしわからないことがまだまだ多い病気の一つです。
少年のように生後間もないノラの子猫などと触れ合うことで感染しても、不思議ではありません。
またコクシエラ・バーネッティは、猫に限らず犬や牛、羊など様々な動物に存在すると言われ、動物から人への感染はありますが、人同士での感染はありません。動物病院では、動物の持つ菌を駆除することも可能です。
しかし感染している動物自体には症状がでないことがほとんどですので、そのことが人間が感染した時に気付かない原因の1つとなります。
近年、引きこもりやニートと言われる人、うつ病や慢性疲労症候群を患っている人の原因の1つに、このQ病が原因ではないかと考えられています。
Q病の症状とは?
Q熱は2~4週間の潜伏期間ののち、高熱や頭痛・悪寒・のどの痛み・全身の倦怠感といったインフルエンザによく似た症状が現れます。しかしこの症状は1~2週間で治まり、その後は順調に回復します。また回復したのちは、一生の免疫を獲得します。
ところが回復したのちに、稀なケースとして、うつ病や慢性疲労症候群に似た症状を発症することがあります。
国内では年間30例ほどの報告があるそうですが、Q病に気付いていないことが多いとも考えられていて、正確な罹患率はまだわからないというほうが正確かもしれません。
この慢性疲労症候群のような症状を発症したのが、特に子供である場合、不登校になったり、引きこもりと言われるような状況に陥ることが多く、本人にも理由がわからないので、発見が遅れることが心配されています。
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Q病を疑う場合はどうしたらいいの?
Q病は、血液検査で発見できると言います。ただ国内にQ熱の検査や治療を行っている病院が4施設しかないということと、健康保険対象外であることは、とても患者の負担になっている問題ということです。
また動物が原因で、うつ病や慢性疲労症候群のような症状が出ることがあるという知識さえ、あまり知られていないことですので、病院で「原因不明」のままになってしまったり、違う病名を言われても、否定するすべもないというのが、今の現状だといいます。
もし何一つとして、原因がわからずに、ひきこもりやうつ病、慢性疲労症候群のような症状に悩んでいるのなら、Q病も疑ってみることを選択肢の一つとして知っておいてもいいのではないでしょうか。
動物から感染する病気は他にもある!
畜産農家の方ではなくても、一般の家庭で接する可能性の高い動物にも、Q熱以外にさまざまな感染症を持っている可能性があります。
その中にはQ熱と同じように、うつ病や慢性疲労症候群に似た症状が現れることがある細菌もあれば、最悪のケースとして死を招く場合もあるといいます。
猫や犬、鳥やカメ、ペットとしてさまざまな動物が飼育されていますが、これらの動物を触った後は、必ず石鹸できれいに手を洗いましょう。そしてどんなにかわいいからといって、口移しで食べ物を与えたり、キスしたりするようなことは、しないようにしましょうね。
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