記憶力に良い悪いがあるのはどうして?脳の不思議
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すぐ忘れる記憶と長く覚えている記憶の差とは?
先日、ようやく娘の期末テストが終わりました。試験勉強中、私がカレンダーの裏を利用するために、カットして作ったメモ帳に、娘は一生懸命書きまくって暗記をしていました。
その姿を見ていて、私も同じように書きながら、口ずさみながら試験勉強した昔を思い出しました。
ところで、娘の試験勉強をサポートしながら思っていたことなのですが、娘が「さっき覚えたのに、また忘れてる~」と言っている横で、私、案外覚えてるんですよね(ちょっと自慢げ)
「さっき覚えたことが出てこない」という娘と、「ずいぶん昔に覚えたのに鮮明に覚えている」という私、この差はいったい何なのでしょう。
記憶とは?
脳にも記憶できる限界があります。なので私たちの頭の中では、覚えたことが自動的に仕分けされていると言われています。
数時間から数日程度で忘れてもいい「短期記憶」と、きちんといわゆる「記憶の引き出し」にしまわれ、必要な時に引っ張り出せる「長期記憶」です。
実際には、記憶とは写真のようにパッと引き出しから出してこられるようなものではなく、思い出す際に一から再構築されると言いますが、それは今回は横に置いておきましょう。
話を戻しましょう。短期記憶を仕分けるのは、脳にある海馬という部分です。生きていると色んな情報が飛び込んできます。その情報のうち、忘れてもいいもの、残しておかなければいけないものを海馬が仕分けて、残しておかなければいけないものは、前頭葉や側頭葉にしまわれます。
記憶力が良い人とそうでない人の違いは、長期記憶の引き出しに入れられるかどうかの違いだと言えます。
(関連記事)あれ?何しに来たんだっけ?すぐ忘れちゃうワーキングメモリ
どんなものが長期記憶になる?
長期記憶に仕分けられるポイントは、およそ3つ。1つは「強く印象に残るもの」、2つ目は「これは大事なことだと認識したこと」、3つ目は「繰り返し出会った事柄」になります。
1つ目の「強く印象に残るもの」ですが、長期記憶は別名「エピソード記憶」とも呼ばれます。思い出というのは印象が強く、比較的よく覚えていますね。
2つ目の「これは大事だと認識したこと」は、例えば命にかかわるような情報。地震が来たら、○○に避難するといったことは、すっと入って来ると思います。
3つ目の「繰り返し出会った事柄」は、何度も繰り返し復習している内容です。例えば掛け算の九九。小学校2年生の覚えたての頃はシクハクしますが、日常生活で何度も使う必要性から、いつの間にか身に付いていますね。
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試験勉強で暗記したいものは?
試験勉強で暗記したいことを、長期記憶にすんなり仕分けられたら、どんなに楽でしょうか。定期テスト毎に苦労して一夜漬けしても、受験の時まで長期記憶として覚えておけたら、少しぐらいの苦労も苦にならないと思うのですが…。
しかし、やはりそれはちょっと都合がよすぎる話でした。記憶の仕方には色んな方法があり、自分に合った方法を選択すれば、比較的楽に覚えることができると言います。(これはまた後日、別の記事でご紹介しようと企画していますので、お楽しみに!)
しかし覚えたことを長期記憶に仕分けるには、繰り返しの復習が必要になります。
(関連記事)娘と勉強!忘れない効果的な暗記法を徹底研究!
効率の良い復習のポイント
一度暗記した内容は、だいたい1か月くらい覚えていると言われていますが、脳科学的に一番効率の良い復習のスケジュールは、暗記した翌日にまず1回目の復習。その1週間後に2回目。さらに2週間後に3回目。そして1か月後に4回目の計4回。
「え~!?そんなに~!?」と我が娘の声が響きそうですが、復習の方法は何も、初めて覚える時のような、鬼ほど書いて覚えるばかりではありません。
一度覚えてからは、問題を解くという方法で復習すれば良いのです。つまりまず初めにインプットしてからは、アウトプットでOKなんです。
脳は何度も問題を解くことで、「えっ!?この事柄って、こんなに頻繁に必要になるの?」と上手いこと騙されてくれて、「それじゃあ、ちゃんと覚えておかなくては!」と、長期記憶の引き出しにしまってくれるということになります。
記憶って不思議
脳と記憶の関係って、本当に不思議ですよね。私も娘の勉強を見るようになって、すごく興味があります。どうすれば一生懸命勉強する娘に、効率の良い方法をみつけてあげられるか、今後も記憶については、調査を続けていきたいと思っています。
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