辛い(からい)と出るのは鼻水?それとも涙?
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辛い時に出るのは鼻水か涙か?
先日、家族でキムチ鍋を囲んでいた時のことです。
主人と娘が「辛い(からい)と鼻水が出てくるぅ~!」と言ったことがありました。
その時、息子は「いや、辛い(からい)時に出るんは涙やろ?」と言うのです。
息子は家族の中で、かなりの辛党(まだ小学生ですが…。)なので、すこしみんなと違うのかな?とも思ったのですが、気になったので、調べてみることにしました。
(関連記事)一味唐辛子って、かけすぎても大丈夫?
辛さ(からさ)って、どのように感じているの?
調べていて驚いたのですが、私たちは食べ物をいただいた時、甘いとかしょっぱいとかという味を味覚で感じますね。しかし辛い(からい)という味は、味覚ではなく、痛覚で感じているそうです。
辛い(からい)ものを食べた時、脳は「痛い」と感じているというのです。
そのため辛い(からい)ものを食べた時、「火をふきそう」なんて言って、口の中が燃えているような感じがします。実際この時、脳は「口の中が燃えている」と錯覚を起こしているんだそう。
このように痛覚で刺激が脳に伝達されるため、脳は口の中の火事に対して反応し、汗をかいたり、心臓の鼓動を速くさせたりするのだといいます。
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涙も鼻水も出る?
辛さ(からさ)は痛覚で感じていると書きましたが、それによる反応が、汗だったり、涙だったり、鼻水だったりするということです。つまり、辛い(からい)ものを食べると、鼻水が出るのも、涙が出るのも、正常な反応なのでした。
ではどういうメカニズムなのかというと、鼻水も涙も、その役割の一つとして、外部からの刺激や異物を洗い流すという役割があります。
辛い(からい)もの(=先日ならキムチ鍋)を食べた時、まず第1に口の中に留まる大きな分子であるカプサイシンなどが、痛覚で刺激をキャッチされると、口の中が燃えるような感覚になります。
そして第2により小さな分子が口から鼻に浮き上がり、抜けていく過程で、鼻や目が刺激され、鼻や目はつながっていますので、それぞれが異物に反応し、鼻水や涙が出るということです。
ちなみに私などは、唐辛子は鼻水、ワサビは鼻がツンとして涙が出るイメージがあるのですが、ワサビの場合は辛く(からく)ても、口が燃えるような感覚はなく、涙が出るだけです。
これは、ワサビは唐辛子のように大きく重い分子のカプサイシンなどの成分がなく、揮発性のより小さな分子であるイソチオシアネートからできているため、口の中に留まらず、すぐに鼻へ抜けていくからということでした。
息子にたずねると、あの時、息子はキムチ鍋の味を辛い(からい)とは思ってなかったそうで、辛い(からい)と言えば…と考えて、ワサビをイメージして答えていたそうでした(笑)!
そりゃ、涙なわけです。
同じものを食べても辛い(からい)と感じる人と感じない人がいるのは?
辛い(からい)ものは痛いと感じると書きましたが、痛いという感覚は、たくさん食べても慣れることは無いということです。
なので、練習したから辛い(からい)ものが平気になるというものではないんですね。
ある研究によると、辛い(からい)ものが平気な人というのは、遺伝によるものか、もしくは辛い(からい)のが苦手な人よりも、辛さ(からさ)によって口の中が燃えるような感覚を「痛い」と考えていないからなのだそうです。
辛い(からい)ものを食べた時、やわらげるために飲むのは?
カレーやキムチ鍋など、辛い(からい)ものを食べた時、辛(から)すぎて「水!水!」となりませんか?
でも、ちょっと待ってください!この場合に飲むのは、水ではなくて牛乳が良いんです。
辛み(からみ)の成分は無極性分子というもので、同じ無極性分子である牛乳を飲むと、そこに溶け出し、痛みが和らぎます。
一方水は極性分子といって、辛み(からみ)の成分が溶けないために、痛みは和らぎません。その上、辛み(からみ)の成分を口の中で広めてしまうので、より一層痛みが広がってしまうという悪循環に陥るのです。
辛い(からい)お料理と一緒に飲むのは、牛乳!覚えておいて、ぜひお役立てくださいね!
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