子供に大人用の頭痛薬を飲ませても大丈夫?
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お母さん、オレ頭痛い…。
今日、息子が学校から帰宅すると、「お母さん、オレ頭痛い~!」とかなり辛そうでした。念のため熱を測ると熱もないので、市販の子供用の頭痛薬を出そうと思ったら、残念なことに1錠も残っていません。
急いで以前病院で処方されたカロナールという頓服薬を冷蔵庫に探りにいきましたが、残念ながらこちらもありません。さて、どうしたものか?
大人用の頭痛薬はあるんですが、15歳未満は×(バツ)と書いてあります。いったい子供用と大人用の頭痛薬にはどのような違いがあるのでしょうか?
子供に病院で処方される痛み止め(頓服薬)の成分は?
子供の具合が悪くなって小児科を受診し、お薬を処方される場合、頭痛なら「頓服」として、アセトアミノフェンやイブプロフェン(※アセトアミノフェンの方が安全性が高いと言われています。)の成分が含まれるお薬が処方されます。
うちの子供達がお世話になっている小児科でよく処方されるお薬の名前はカロナール。こちらもアセトアミノフェンが有効成分のお薬です。
大人の頭痛薬は子供用と違うの?
一方で大人の頭痛薬にも、使用されている成分がいろいろあり、中にはアスピリンという成分が使用されているものがあります。
子供が頭痛を訴える時に多いのは、熱を伴う場合かと思います。特にウイルス性の病気であるインフルエンザに罹った際に、子供にアスピリンを投与すると、ライ症候群という非常に珍しくはありますが、命にかかわる病気につながることが指摘されています。
ライ症候群は未だ原因不明の病気なのですが、ウイルス性の病気の症状の後、激しい吐き気や嘔吐・錯乱、反応の鈍化、昏睡、肝機能の低下や喪失などの症状、最悪は死に至る病気です。
インフルエンザのようなウイルス性疾患の際に、子供にアスピリンを投与することが引き金になるということがわかっています。
しかしアスピリンにはアスピリンの効用があり、川崎病のように血液をさらさらにすることが必要な病気を罹患した時には、子供にもきちんと処方された量を服用をさせる場合もあり、決して悪いお薬ではありません。
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子供に大人の頭痛薬は与えない!
アスピリンには注意が必要なことがわかりました。ではアスピリンが使われていない頭痛薬なら、子供でも使用して大丈夫なのでしょうか?
お薬を処方してもらう場合、小児科で聞かれるのは、年齢と体重です。そこでつい素人考えでは、この子は体格もいいし、大人が2錠飲むお薬なら、1錠にすればきっと大丈夫…。そんな風に考えてしまう方があっても、おかしくはないでしょう。
でも大丈夫じゃありません!子供の体は、たとえ体格は良くても、内臓は発育途上にあります。大人の体がお薬をろ過する能力より、子供の体のお薬をろ過する能力のほうが未熟なのです。
お薬を飲む上で忘れてはならないことがあります。効果があって頭痛が治まるということは、そのお薬は体に作用しているということです。ということは、その薬の良い部分だけでなく、副作用も作用する可能性が十分あるということです。
頭痛薬が必要な子供がいて、手もとに頭痛薬が大人用しかなくても、用法容量を守って、15歳以下の子供に大人用は使わないようにしましょうね!
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