うちのお父さん的なアルツハイマー型認知症 人間違い
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私は誰?
うちの父は、アルツハイマー型認知症です。アルツハイマー型認知症といっても、その症状は人それぞれと言いますので、うちの父のような症状もどなたかの参考になればという思いで、ご紹介させていただきます。
父はよく日常生活において、母や妹、そして私を、自分の実の妹と間違います。それは本当に自然で、間違いなく妹たちがいるかのように(笑)!
ある時は、父がにこにこしてやけに機嫌がいいなと思っていたら、「今日は、兄妹(きょうだい)水入らずやな!」とうれしそう。母と私を自分の妹たちと信じています。
またある時は、父が母に向かって、「なぁ!〇〇ちゃん、僕の嫁さんはもう死んだんか?」と聞く始末(;^_^A
母にしてみれば、「ほな、私はだれやね~ん!!」って感じでしょうけど、母は「死んだんちゃうか?」って言う時もあるそうで、さすがです。
また最近父は、中学生になった私の娘を、私の妹と間違い、私と妹はそれぞれ父の妹になっていることもあります。
見当識障害というらしい
認知症患者の症状のひとつとして、見当識障害というものがあります。これは時間や日付、今の季節がわからなくなったり、場所がわからなくなったり、人がわからなくなるといった症状で、よくあることです。
少し前にこのブログでご紹介した『徘徊』もこの見当識障害に原因があります。また季節感の無いおかしな服装をするのもこの見当識障害の症状が影響しています。
(関連記事)うちのお父さん的なアルツハイマー型認知症 徘徊の巻
父も、冬にはめていた手袋をずいぶん暖かくなっても手放せませんでした。暑いのに上着を着たりするので、人によっては熱中症の心配も出てきますので、まわりの声がけなど、サポートが必要になります。
人間違いをされた時は、気にしない!
自分のことを間違われて良い気がする人はいないでしょう。ですが父のように認知症の人は、別にわざと間違ったり、不注意で失礼な対応をしているわけではありません。
そう、怒ってもしかたないので、そういう病気だということで、あきらめるべしです。父に誰の名前で呼ばれようと、間違っている人のままでいいのです。
気が治まらなければ、まわりにいる家族と面白おかしく(※父に馬鹿にされたと思われないように配慮は必要。)会話するといいでしょう。
意地悪そうに言うと、父も嫌な空気を感じ、良くありませんので、とにかく笑い話にしてしまうのが一番です。だいたい父もいつも、何だかわからずに笑っています。自分のこと言われているのにね( ´∀` )!
私はこれはいじめとかそういうものとは思いません。お世話している人だって一生懸命なんですし、腹が立ったり傷つく時も多い。でも認知症の人にあたっても、何一つ良いことはありませんから、認知症の人が嫌な気持ちをしないようにという配慮さえきちんとしていれば、家族がそれを笑い話にしていいと思うのです。
でないと介護なんてやっていけないですもんね!
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