ハムスターがウンチを食べた!大丈夫なの?
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ハムスターがウンチを食べてる?!
あれはまだ私が小学生の頃。当時つがいで飼っていたゴールデンハムスターのハムとスター。ケージの中で遊ぶ姿を観察していた時のことです。毛づくろいをした後、ふとおもむろに自分のお尻の穴に、今にも出そうになっていた自分のウンチを、口をつかって上手に引き抜きました。
そして一度はプイっと床に吐き出したのですが、すぐにそのウンチを拾って、何と食べ始めたのです。
小学生の私は、ハムスターのそのような行動を初めて見ましたし、食糞行動なんて聞いたこともなかったもので、そりゃあものすごい衝撃でした!
あんなにかわいいハムスターが、あんなにかわいいおててで、自分のウンチを抱えて食べている!!くらっと来ました(笑)!
ハムスターがウンチを食べる理由
ハムスターがウンチを食べる、いわゆる食糞行動を行うのは、珍しいことではありません。実際に現在我が家で飼っているジャンガリアンハムスターもウンチを食べることがあります。お尻から口でウンチを引き出すなんて日常茶飯事で、口からウンチを飛ばすこともありますよ(笑)!
ハムスター以外にも、ウサギやモルモット、チンチラ、その他マウスなどは皆、食糞行動を行います。それには理由があります。
ハムスターのような小さな動物は、とても代謝がよく栄養を必要とします。ところが栄養を吸収するための腸は、人間などと比較すると格段に短く未熟で、食べたものの栄養素をきちんと吸収しきれないまま排泄せざるをえない状況となっています。
そのため自分で出したウンチを再度食べることによって、栄養を余すところなく取り込もうとしているのです。ハムスターの場合、必ずウンチを食べるのかと言えば、個体差があります。また同じハムスターでも、栄養をさかんに必要とする時期には食糞行動が多くなるという場合もあります。
ウンチを食べるのは生まれつき?
それではハムスターがウンチを食べるのは、生まれつきなのか?それとも後天的に親ハムから学んだものなのか?
「まだ栄養が残っているから、無駄にせずにもう一度食べましょうね。」と、子ハムに親ハムが教えるのかというと、そういうわけではありません。
ハムスターの子は、まだ目が見開かない状態でもウンチを食べることがあることから、ハムスターの食糞行動は、持って生まれた本能であるということがわかっています。消化器官が未熟な子ハムにとっては、ウンチは立派な離乳食の役割も果たしているのです。
ちなみにウンチを食べる際に、ハムスターは臭いは気にならないようです(笑)!
ハムスターの食糞行動を止めさせたい!
人間の感覚から言えば、「かわいいかわいい私のハムちゃんが、ウンチをたべるなんて嫌~!!」という方もいるのではないでしょうか?
でもこれは本能的に行われていることであり、現代の栄養豊富な飼料を食べているハムちゃんであっても起こることなんです。
ウンチがあるとすぐに食べてしまうから、こまめにこまめに掃除しようということもやめましょう。ハムスターにストレスがかかります。ハムスターは自分の臭いを感じていることで安心しています。
ウンチを掃除で神経質に片づけすぎることを考えるよりは、時おり頬袋の中にウンチが残ってしまって、炎症などの不具合が起きてないかということを気にしてあげましょう。
ウンチを食べることは問題行動ではなく、時おり頬袋に残ったままになってしまうことの方が、ハムスターの健康にとって問題が生じることがあるからです。
ウンチを食べていても可愛い
人間なら考えられませんが、ハムスターならウンチを食べていても可愛い。ハムスターを愛する皆さんなら、きっと私と同じように感じていただけるのではないでしょうか。
ハムスターがウンチを食べていても、その姿をほほえましく見守っていきましょうね!
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