「するめ」を「あたりめ」という理由
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言霊の精神
昔の人々は、口から出た言葉は本当になると信じていました。
そのため、口から発する言葉には気を遣い、配慮をして発言するものだったと言います。
私も日ごろから、言霊については信じているところがあり、大切なところでは、決してネガティブな言葉を発しないように気をつけています。
ところで先日、ある落語家さんの講演会でお話を聞く機会がありました。
その中で勉強になったものがありましたので、ご紹介したいと思います。
忌み言葉とは
「忌む」とは「嫌う」という意味を持ちます。つまり「縁起の悪い言葉」のことを、「忌み言葉」といいます。芸人さんなどの世界では、こういった忌み言葉を、縁起の良い言葉に置き換えることが、現在でも行われています。
例えば、お金を「する」という言葉があるのですが、これは「お金を使ってしまう」「お金を無くしてしまう」と言った意味です。
この「する」という忌み言葉を、縁起の良い言葉に置き換えて使います。
これにより使われるようになったのが、「するめ」を言い換えた「あたりめ」です。
「するめ」も「あたりめ」も、同じものです。お酒のおつまみとして、知らない人はいないですね。
他にも「する」を言い換えたものはあります。
「すりっぱ」のことを「あたりっぱ」、「すりばち」のことを「あたりばち」、「すずり箱」を「あたり箱」といったものです。
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あなたは信じますか?
こういった縁起の良い言葉を選んで使う、言霊の精神は、信じる人は信じますが、信じない人は全く意に介さなかったりします。
でも私は宗教的な意味などではなく、縁起の良い言葉を選んで使うというのは、日々の暮らしも明るくなって、良い気分になれる気がします。
また相手のことを思って、縁起の良い言葉を選ぶような癖がついている人っていうのは、とても素敵だと思います。
このようなこころの満たされた感じが、縁起の良い言葉や言霊の精神を意識することの効果のように思うのですが、皆さんはいかがでしょうか?
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