高熱が下がらない!リンパ節も腫れて痛みがある!私どうしちゃったの?
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私どうしちゃったの?
私は中学生の時に、妹と二人で交通事故にあったことがあります。その時人生初めて「死」を覚悟したのですが、おかげさまで無事、今は元気に過ごしています。
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一度「死」を意識して以来、色んな事に一生懸命がんばって生きてきたつもりです。ところがそんな私に、もう一度「死」を意識する出来事が起こりました。1995年の春、私が22歳の大学生の時の経験です。
「なんとなく首が痛いな?リンパが腫れてる。風邪かな?」そう思って熱を計ると、38℃を超えています。「あ~、やっぱり風邪ひいたな」最初はそんな感じでした。ところが、首の腫れたところは、なんだかどんどん痛くなってる気がしますし、なにより2日経っても熱が下がりません。
特に咳や鼻水といった、目だった風邪の症状もなかったので、余計に高熱が下がらないのが怖くなってきて、病院に行くことにしました。
お医者さんの診断は?
私が受診したのは、市民病院の内科です。普通に最初は尿検査をして「風邪かな?」といった診断で、風邪の時に出される薬と、頓服薬をもらって帰ったのですが、やはり熱が下がりません。
2回目に受診したのは、さらに5日後でしたが、やはり気になるのは高熱と首のリンパの腫れと痛み。
血液検査をしますが、特に原因がわからないということで、念のため抗生物質を処方されて、「おそらくこれで熱も下がるだろう」と思いきや何のその。熱は下がりません。結局2週間以上、38℃以上の高熱が続きました。
熱のわりに比較的元気で、食欲も普通にあったので、若いそのころの私は、悲劇のヒロインよろしく、あれこれと思いを巡らす余裕があります。「もしかして私、原因不明の病で死んでしまうのかしら…?」と。
結果お医者さんの判断としては、原因不明で、高熱が2週間以上も続くのは危険なので、とにかく腫れているリンパ節を一部手術にて取り出し、検査に回しますということになりました。いわゆるリンパ節生検というものです。
リンパ節って何?取り出しちゃって大丈夫?
実は私これまでの人生で、手術は3回しています。でもこの「原因不明」の手術が一番怖かったです。
「リンパ節って何?それって切っちゃって大丈夫なの???」と、すごく不安だったことを覚えています。
リンパ節というのは、みなさんよくご存知の、体中をめぐっているリンパ液が流れるリンパ管の途中にあって、体外から持ち込まれる細菌やウイルス・腫瘍細胞などがそのまま流れていってしまわないように関所のような役割をし、必要とあらば攻撃・排除を行う器官です。
癌やウイルス感染などの疑いがある場合、リンパ節生検といって、リンパ節の一部を切除し、その組織を調べるということは、よく行われることです。リンパ節は体中にあるため、一部が切除されても、それほど問題はなく大丈夫ということです。
結局のところなんの病気?
首のしわに沿ってメスを入れ、術後の傷が目立たないように配慮していただき、手術が行われました。術後、出てきた2つのリンパ節を見せていただきましたが、どういうわけかリンパ節は壊死していたと聞きました。
今思うと、「壊死」という言葉に「え~!!」とならなければいけないところなんでしょうが、リンパ節の見た目が、なんとアニメゲゲゲの鬼太郎の「目玉のおやじ」そっくりで、そちらの印象ばかり残っています。
で結局のところ、術後まもなく熱が下がって、元通り元気になったため、「原因不明」ということ以外の進展はありませんでした。
組織球性壊死性リンパ節炎という病気
ところが最近、ひょんなことから、私が経験した病気とそっくりな病気になったという芸能人のニュースを拝見しました。AKB小林香菜さんや森下千里さんです。
症状は私と同じです。この方たちの病気は組織球性壊死性リンパ節炎という病気で、亜急性壊死性リンパ節炎、菊池病ともいわれる病気です。
1972年に菊池昌弘教授が発見した病気で、東洋人に圧倒的に多く、特にこれと特定できる病原体が検出されるわけではなく、未だに原因不明の病気です。
ど当てはまる年代です。症状は、リンパ節(頸部が圧倒的に多く、ついでわきの下)の腫れと痛み、38℃以上の熱が1週間以上続く点に特徴があります。熱については、1か月近く下がらない場合もあるといいます。人によっては、皮膚の発疹が見られる場合もあるとのことです。
血液検査の結果としては、白血球が減り、LDH(乳酸脱水素酵素)値の上昇が見られます。抗生物質も効かず、原因がわからないため、消炎鎮痛剤やステロイド剤で痛みを抑える程度の対症療法しか方法がないのが現状です。
ですが通常1~3か月でほぼ治ると言われていて、再発もありますが、4%とその確率も低いので、治ってしまえばなんてこともないというのが正直なところです。でも高熱と痛みが続いている間は、やはりしんどい上に、不安があります。抵抗力も落ちているので、他の病気にならないよう、注意も必要です。
元気になってありがたい
原因不明の病気と言えば、私の息子も川崎病という原因不明の病気を経験しました。息子も今はすっかり元気です。
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組織球性壊死性リンパ節炎という病気だったかどうかは、今となっては証明できませんが、症状などを見る限り、おそらく自分が当時罹患した病気も、組織球性壊死性リンパ節炎症ではないかと思います。
しかし発見されてまだ20年ほどの比較的新しい病気だっただけに、当時は確定できなかったのかもしれませんね。
病名はともかく、原因不明の病気となると、場合によっては治療法もなく、命にかかわる場合も世の中にはたくさんあることでしょう。そんな中無事完治し、今こうして元気に過ごせていることに感謝し、今日はそのことを忘れないようにと、ブログに綴った次第であります。
また私が経験したような症状を発症し、今まさに不安になっておられる方のお役に立てれば幸いです。
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