まさかの事態!目にボールが当たった時の応急処置の正解は?
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中学校のグラウンド
私の卒業した中学校のグラウンド側の校舎には、校舎を覆う大きなネット設備があります。
それは何を隠そう、この私のおかげで設置されたものです。このネットは、野球部の打撃練習の球が校舎へ飛んでも、危険が無いように張られたものです。
今日は、私がまだ花も恥じらう中学2年生の、うら若き乙女の頃のお話です。
私は当時ソフトボール部(以下ソフト部)で、毎日練習にいそしんでおりました。
私たちの学校のグラウンドは、田舎でしたのでまぁそこそこ広い方でした。グラウンドを広く使う球技の部活であるサッカー部やソフト部や野球部が、同時に練習を行うという状態でした。
そこにきて第二次ベビーブームで生まれた世代ですので、学生が部活を行う時間帯は、そりゃもう学生がうじゃうじゃあちらこちらを走り回っているような感じで。
まぁそんなグラウンドで、ソフト部と野球部は背中合わせで練習をしていました。グラウンドの様子はこんな感じです。↓
中2の悲劇!
そんな中、私たちソフト部と野球部のフリーバッティングの練習時、悲劇は起こりました。
私たちソフト部は、野球部側に向かってフリーバッティングを行い、野球部側は、私たちソフト部側に向かってフリーバッティングを行っていたのですが、その時私はフリーバッティングの球を投げる役割で、それぞれ3打席ほど並んだ真ん中で投げていました。
フリーバッティングの練習時は、グローブの中にはソフトボールを3球ほど抱えているので、もしピッチャー返しの打球が飛んでくると、受けずに身をかわします。球は後ろで構えている球拾いの役割がとってくれますので。
で、運命の瞬間はやって来ました。バッターの球が球を投げている私に向かって飛んできましたので、私は半身になって身をかわしました。その時です!野球部の打球がノーバウンドで私の左目を直撃したのです。
半身の振り向きざまですし、まさか野球部の打球が飛んできていることは知るはずもなく、一瞬の出来事でした。
もう、運が悪いとしか言いようがない。しかも目!
何が起こったのかもわからない状態でしたが、とにかく目が燃えるように痛い。飛んできてくれた仲間の部員が、目を覆っていた私の手をのけて様子を確認し、即座に叫んでいました。
「ぎゃ~!血の涙や~!!」
保健室にて
折しもその日は懇談の日で、顧問も保護者と面談中のため、どの部も生徒だけでの自主練中でした。
とにかく仲間が顧問の先生を呼びに行ってくれ、私は保健室へ行くことに。
まぁ幸い懇談ということで、私の親も学校に来ていて、母が保健室に到着するまで、保健室で応急処置をしてもらうことになりました。
保健の先生は、私に目を冷やすため濡れタオルを渡し、目を押さえるように言いました。そして母の到着後すぐに、タクシーで市民病院へ。(救急車じゃないのか?!と思いましたが…)
でもこの応急処置、なんと間違っていたんです!
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目にボールが当たった時は
タクシーで病院へついて、すぐ診察を受けました。
でもその前に、目を圧迫していた濡れタオルをすぐに外すように言われました。
目を打撲した時は、冷やしたり押さえたりすると、余計に目に圧力がかかり、圧迫してしまうので、出来れば何もせずに速やかに眼科を受診すべきなんですって。
目に泥や砂などが付いているようなら、きれいな水で目をつむったまま洗い流し、清潔なタオルやガーゼで押さえないようにして水滴を拭き取る程度。これは二次的な感染症を防ぐことになります。
目にボールが当たった場合は、決して冷やしたり押さえたりしない!覚えておきましょう。
診察室にて
診察室では、次のようなことを質問されました。
・目に当たった物は何か?
・目に当たった時の状況
・目に当たった時間
・メガネやコンタクトをつけていたかどうか?
・目が開けられるかどうか?
・当たった方の目が見えるかどうか?(視力検査有り)
・気分が悪いとか、痛みなど目以外の症状がないか?
その後の経過
目にボールが当たった当日は、結局病院から帰宅し、安静にするように言われました。
ですが2日後の夕方、ものすごく気分が悪くなり、再度病院を受診しました。
受診後、気分が悪くなった原因は、眼圧が上がったせいであることが判明。即入院となりました。
眼圧がきっちり下がるまでの間は、点滴をされ、トイレ以外は歩くのは禁止で、車いす生活。
目は包帯
で覆われて、本やテレビなども当然禁止です。
ラジオばかり聞いて過ごしていました。1週間と少し入院し、退院前の視力検査で愕然としました。
それまで2.0あった視力が、0.1もない状態。
初めはボールが当たった左目だけでしたが、その後年数が経つうちに、2.0あった右目も、左目を追いかけてバランスをとり、どちらも視力が悪くなってしまいました。
前向きに…
目が悪いと、本当に不便です。遠くで友達が手を振ってくれても、裸眼だと全く気付けません。
車もメガネやコンタクトが無いと運転できません。
だから、子供達にはゲームなどで目を悪くしてもらいたくないですね。
不便なことも多いですが、一時は失明の恐れもあったと聞かされていたので、それが回避されたことは、本当に不幸中の幸いでした。
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それに野球部の打撃練習も、方向を校舎側に向かって打つように変更され、そのために校舎前にはネットが張られました。
そして目が悪くなったことで、入院中出来なかった勉強も頑張れたし、部活も勘が戻るように一生懸命練習しました。この経験によって、見えることのありがたさを心の底から実感することができました。
何事も、今の自分を形成している一部だと思い、神様が今の自分に必要な視力は残して下さったんだなと感謝するようにしています。
そして、メガネやコンタクトをつけていないお風呂掃除の時は、隅々までキレイにできないけど、許してくれている家族にも、感謝していま~す!
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