うちのお父さん的なアルツハイマー型認知症 徘徊防止策の巻
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徘徊の始まった父
うちの父は、もともと地理に強いのか、若年性アルツハイマー型認知症と診断されてから、もう12年になるのですが、最近まで自分で散歩に行ったり帰ってきたりきちんとできていました。お医者さんも驚いていたくらいです。
ところがそれでもやはり、ここ1年の間に徘徊が始まってしまいました。警察のお世話にも3回もなっています。
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うちの父の場合、普段面倒を見ている母が忙しくなる夕飯の準備の時間帯などに、散歩に出かけようとして困ってしまいます。
父の様子を見て、性質を利用
父は一人で出かけると、家がわからなくなってしまう危険が大いにあるにもかかわらず、すぐに一人で散歩に行きたがります。
ちょうど見ている者が忙しくない時なら同行も可能ですが、母が用事に忙しい時間帯は困ってしまいますし、母自体も足が痛いので、同行も困難になってきました。
そこでいろいろ検討した結果、父は何故か律儀にも、外出するのに玄関のドアを通過できないと出てはいかない。窓から出かけたりはしない。そんな性質を利用し、玄関のドアを取り換えることにしました。
玄関ドアのリフォーム
実家の玄関ドアは、ちょうどもう古くなってきていて、ドアの開け閉めにコツがいるような面倒なことになってきていました。
そこで、今回画期的なドアにリフォームすることにしました。そのドアというのは、見た目には普通のドアです。
鍵の部分に仕掛けがあるのです。上段の鍵は普通の鍵。下段の鍵も、外出時に外から鍵を開け閉めするには普通の鍵となんら変わりありません。
ですが、家の中から鍵を閉める時に、認知症の方がいるお宅にとっては、画期的な仕掛けがあるのです。
どうですか?見た目には普通の玄関ドアでしょう?
ですが、鍵の秘密を知って、少し興奮しちゃいました!
徘徊予防になる玄関ドア!鍵の秘密とは?
どうでしょうか?見た目には普通の玄関ドアでしょう?
ただ、写真の玄関ドア 内側を見て下さい。内側の鍵の部分。何か変じゃないですか?
そうなんです!下の鍵の部分!内側から締める取っ手がありません。これがこのドアの魅力なんですよ。
鍵を開けても、ドアは開かない!
先ほどもお伝えした通り、父は外出に玄関ドアを必ず通り、ここから出られなければ、いったんは外出はあきらめ、母に出られないことを伝えに来たりするんです。
この玄関ドアの鍵、下の部分は、鍵の取っ手が取り外せるため、内側から施錠し、内側からも開けられないように出来るということなんです。
ちょっとしたことで、家族の安心♡
この玄関ドアのおかげで、父はどうして開かないのかを、わかりません。
ドアが開かないから、母に言って来よう。
そうしてくれることで、母が気付かないうちに、父が勝手に出かけてしまったということがなくなりました。
もちろん虐待のように、ずっと閉じ込めるために使用することは、よくありません。ですが、日常的に認知症のお年寄りを介護する人が、少しでも介護しやすい環境を作ることは、とても大切な事です。
介護する側が精神的に病んでしまうような状態は、絶対的に良くないと思います。家族が介護するのは、いろいろなパターンがあるので、本当に大変な事なんです。
徘徊は、探す側は本当に慌てますし、警察の方に探してもらうことも、家族は本当に申し訳なく感じるものです。ほんの少しの間、父にも我慢してもらって、母に余裕ができてから、少し気晴らしに付き合う。それがこのドアのおかげで少しは出来るようになったのかなと思うのです。
この玄関ドアは何て言うの?
このドアは、(株)LIXILさんのリシェントシリーズです。たくさんの種類がありますので、ご予算と好みに合わせて選択されることが可能ですよ。
ちなみに実家のドアは↓こちらです。
価格:133,422円 |
こちらのドアは、もともとは防犯のために作られたようです。ですが、我が家の父の徘徊防止には、非常に役に立つドアでした。
ご家族の徘徊対策に悩んでおられる方の、情報の一つになればと思い、綴らせていただきました。
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