「歯ごたえ」は、歯で感じているの?
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お土産の出石そば
もう随分前になるのですが、お土産で出石そばをいただき、賞味期限が長いので、どこかのタイミングでいただきましょうと、随分置き去りになっていました。
でもいよいよ賞味期限も近づいてきたもので、昨日家族でいただきました。
しかし、どうしてそんなに食べるのが遅くなったかというと、実は私は小さいころから、あまりお蕎麦は好きではありませんでした。特にアレルギーなどではなく、子供を産んでからは、それでも以前よりは随分嫌い度は低下していたのですが(笑)。
まぁ、そんなことで、毎日食事を作る私の気持ちが動かないと、こんなことになるわけです。
ところがどっこい!美味しかった!
あまり好きじゃないお蕎麦も、せっかくいただいたのに、賞味期限を切らしてしまってはもったいない!ということで、夕飯の1メニューとして登場させたのではありますが…。
あれっ!?おいし!
味覚って変わるものですね。なんだか久しぶりに食べたお蕎麦は、以前の私が知っていたお蕎麦より、美味しくなっていました。
と、いうより厳密に言えば「こし」があって心地いい気がしたのです。
麺などの「こし」や、「シャキシャキ」とか「コリコリ」などと表現される「歯ごたえ」などは、いったいどこで感じているのでしょうか?
味だけではなく、歯ごたえは人の食の好みまで左右します。味が美味しくても、歯ごたえが好みと違うと、大好きにはならなかったりしますもんね。
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歯ごたえはどこで感じているの?
「歯ごたえ」を感じているのは、「歯ごたえ」というぐらいですから、やはり「歯」なんでしょうか?
実は歯ごたえを感じているのは、歯の感覚と咀嚼筋(そしゃくきん)の感覚から成り立っていると考えられています。
歯の感覚というのは、虫歯になってしまった時に、「痛い」と感じる感覚とは別だと言います。
歯ごたえを感じるための歯の感覚というのは、歯の根っこの周りを覆っている「歯根膜」の、圧力を感じるセンサーで感じ取っています。
そして咀嚼筋の感覚というのは、あごを動かす筋肉の中にあるセンサーの感覚になります。
例えばお蕎麦を食べた時なら、お蕎麦が歯に当たったことを歯根膜のセンサーが感知し、同時にその時にどれだけの圧力が咀嚼筋にかかったのかということを感じとり、その情報が大脳へと送られています。こうして歯ごたえを感じ、お蕎麦のコシを判断できるとかんがえられているのです。
自分の歯を長く保つことの大切さ
これまでの説明だと、「じゃあ、総入れ歯の人には、歯ごたえはわからないの?」ということが疑問として浮かんできます。
ですが、私のおじいちゃんが存命のころは、戦争へ行く前に全て抜歯して行ったため、総入れ歯でしたが、時々硬いだの、やわらかいだのと話していましたので、決して歯ごたえがわからないわけではないようでした。
総入れ歯の人の場合は、歯根膜ではなく、入れ歯を支える歯肉のセンサーが歯根膜の代わりをするそうです。ですがやはりその感度は、自分の歯で食べ物を噛める人よりは低下しているそうです。
自分の歯を長く保っている人は、そうでない人より認知症リスクや転倒のリスクも低いというデータもあります。
これからも美味しいものを、美味しくいただくためには、日ごろの口腔ケアは大切ですね。「80歳まで自分の歯を20本維持しよう!」と言われるには、きちんと理由があるのですね。
さっ、歯磨きしましょうか!
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