PTAなんていらない!それほんと?!
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PTAってそもそも何のためにあるの?
今年は新型コロナウイルスの影響により、学校の行事等も大きく変わり、不安な状況が続いていますね。
ですが普段でしたら、もうとっくに子供たちも学校に慣れ、せっかく新しいお友達も出来たのに、ゴールデンウイークの長期休みか…なんて言っているころですよね。
私たち保護者にとっても、新学期には学級役員の選出選挙が行われ、PTAの役員が決まり、総会等が行われる頃です。
今年は選挙も行われていない地域も多いのではないでしょうか。
そもそもPTAなんて無くてもいけるんじゃない?なんて声も聞こえてきそうですが、実際にPTAとは何のためにあるのか?という問いにきちんと答えられる方はどのくらいおられるでしょうか?
ただ保護者に面倒な役が当たって、用事を半強制的にボランティアでやらされるだけ…なんて思われていませんか?
PTA組織は、何も保護者だけをさすのではありません。
Parent(保護者) - Teacher(先生) - Association(組織)の頭文字をとったもので、子供たちの健やかな成長のために、親と先生だけでなく、家庭・学校・地域社会がお互いに協力しあってさまざまな活動を行う組織をさします。
日本での始まりは、戦後1945年にアメリカから派遣された教育の専門家により示された日本の教育についての基本方針の1つにあった「PTAの設立と普及」がもとになります。
活動としては、
・運動会などの学校行事のお手伝い
・バザーなど、学校や地域のイベントの運営やお手伝い
・子供の安全・防犯のためのパトロール
・学校やPTAの広報活動
などを中心に基本ボランティアで行います。
実は私自身も、小学校と高校のPTA役員です。
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PTA役員は大変?!
PTA役員は大変だから、できるだけ当たらないようにしたい。皆さんそう思われますよね。
実際、私もそうでした。
私は、何も役員やりたがりマンではありません。
それなりに忙しくしていますし、出来れば当たりたくなんてありませんでした。
でもどうして役員をお受けしたのか?
それは、ぶっちゃけ地域の別の役に当たりたくなかったから。
私たちの地域にはPTA子ども会というのがあり、子ども会とPTAの総務役員は、協力してそれぞれのお仕事を担当し、互いに子供たちのために活動しています。
PTAの総務役員は、子ども会のその年の代表である地区の委員は免除されています。この地区の委員は、1年間の任期なのですが、子供たちの学校外の行事ごとを全て取り仕切るため、1年間とても忙しく大変なお仕事です。
私は介護があったので、地区委員が選挙で当たると、ちょっと難しいことが予想されましたので、年間を通して予定がわかりやすい総務役員のお誘いがあった際に、迷いながらも総務役員をお受けすることにしました。
ではPTA総務役員は楽なのか?というと、それはそれでやることが色々とあり、毎月スケジュールが組まれます。
PTA総務役員は、それぞれの学校により名称は違いますが、役割により部署に分かれて活動しています。
各部署ごとに活動スケジュールを組んでいますので、若干違いはありますが、暇なことはありません。
私は広報部に長く携わっていましたが、原稿の締め切りもあり、2週に1度以上はかならず学校へ行き、その間に総務の会合や挨拶当番などもあるので、学校には頻繁に足を運ぶような印象です。
PTA役員になって良かったことは?
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一番良いことは、子どもの学生生活の間、私にもいろんなことを話し合える仲間、もしくは居場所が出来るということです。また先生との距離も通常の保護者よりも、ぐっと近くなります。
子どもが順調に学校生活を楽しんでいる時は良いのですが、何かあった時に、このような関係は非常に心強いです。
学校の情報も会議などで、直接校長先生や教頭先生から、早くお聞きすることができます。
たいしたことないように思われるかもしれませんが、わからないことが聞ける。相談できるということは、とても心強いものです。
PTAなんてなくなってもいいんじゃないという声
それでも、最近は昔と違い、お勤めに出ている主婦が大半を占める世の中になり、こういった役員の仕事があたるのは迷惑と捉える人が多くなり、私たちPTA役員は敵のように思われることもあります。
「役員なんてやりたい人にやらせといたらいい」なんていう方もいます。
やりたい人?そんな人いません。
でも考えてみて下さい。もしPTA役員の手伝いなしの運動会は、どうでしょうか?
「そんなの先生がすればいい。」そう思いますか?
先生は子供を見て下さらないと困りますよね。
私たちPTAは、先生たちと協力しあって、運動会などの行事が滞りなく行われるように活動しているのです。
もしPTA役員がいなくなれば、その代わりを外部に依頼するなど、別の対策が必要となり、PTA会費がありませんので、その費用は学校の諸費として全ての家庭から徴収するしかありません。
もちろんPTA会費もいままで徴収されていますので、今までと変わりないんじゃない?と思われるかもしれません。
ですがそれはPTA役員のボランティア分も、外部だと費用がかかるのです。
またPTA役員がなくなると、学校と保護者の距離は、今よりもっと遠いものになるでしょう。当然ですが、保護者が学校に影響力を持った意見を言える環境もなくなってしまいます。保護者からの意見が反映されないと、あってはならないことですが、学校の教育や環境の質も低下するかもしれません。
PTAは学校単位だけで活動しているのではありません。学校→区→市→地区→県→ブロックといったピラミッド組織で構成されているため、PTAをなくした学校というのは、行政に影響力をもった意見も言えなくなる可能性があります。
PTAが一致団結して活動している学校から出てくる意見というのは、それだけ影響力をもつものなのです。
PTA役員が当たることは、そこまで悪いことじゃない
確かに役員が当たってない人に比べると、PTA役員が当たると大変です。気持ちも大変ですよね。
ですが、いったん腹をくくってしまえば、良いこともたくさんあるのです。
子供は、学校でお母さんに会えたら、喜んでくれます。
なにより、子供たちのために保護者ができることを手伝うスタンスは、なんら不思議な事であってはいけないんです。
私自身は、役員を受ける前から、例えば運動会終了後にゴミ拾いの協力がアナウンスされたら、自然と自分の身の回りのゴミくらいは拾っていました。私はそれくらい当たり前だと思ってきました。
ですが最近では、それは役員の仕事だからと、平然と足元のゴミでも無視されている保護者の方もおられます。私はそれはおかしいと思うのです。なぜなら、ここは私たちの大切な子供たちの学ぶ学校だからです。
子どもが1日の大半を過ごす学校は、美しく清潔であって欲しい。そう思いませんか?
そういった例のように、その他のPTAの活動にも取り組んでいます。
子供たちのお手本になる大人でありたい。それが私がPTA活動をがんばれる理由かと思います。
もし役員が当たって、嫌だなと思われている方があれば、ぜひ子供たちからどんな大人にみられたいかを想像してみて下さい。子供はそんなお母さんの姿を、きっと見てくれていますよ。
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