老化防止!歳を重ねても伸びる能力を鍛えよう!
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少子高齢化が進む日本の未来を想像してみる
少子高齢化が進むと、私たちの生活にもこれから、昔とは違う変化が訪れるでしょう。
私たちの親の世代では、60歳で定年が当たり前でしたが、私たちの近い未来では、それでは若い世代の負担が増えすぎてしまいます。
そのため、健康であれば長く現役として働くようになるんでしょうね。もうすでにそういう流れが見えつつあります。
でも年配になっても仕事をそのまま続けるとなると、年功序列だと若い世代が低賃金になってしまいます。だからといって能力重視過ぎると、年配には不得意なことが(体力の低下や目の衰えなど)増えてきますので、同じ職場で働くこと自体が辛くなってしまいます。
これからの仕事場が、平和であり尚且つ業績を上げていくには、どんなことが認知され、若い世代と年配世代が、それぞれどのような能力を鍛えていくことが良いのでしょうか。
流動性知能と結晶性知能について
人の知能は大きく分けて、流動性知能と結晶性知能に分けることが出来ます。この二つの知能は、イギリスの心理学者レイモンド・キャッテルという人によって発見されました。
流動性知能とは、新しいことを学習する知能や、新しい環境に適応するために必要となる問題解決能力、暗記力や計算能力、集中力なども流動性機能にあたります。
苦手意識を持つと、本来の能力が発揮されにくいため、ポジティブな人ほど、自分のもつ流動性知能を発揮されるといいます。
流動性知能は、正式には流動性一般能力といい、IQ(知能指数)はこれにより計算されます。
全く新しいことを自身の知識として取り入れ、定着させるため、加齢による知能低下が見られるのが特徴です。流動性知能のピークは25歳ごろまでで、およそ65歳前後で低下が見られます。
対して結晶性知能とは、免許や学位などの専門的知識や料理・洗濯などの日常的な習慣、社会生活の中で得た経験の積み重ね、長年の趣味といっったように、経験によって徐々に結晶のように固まっていく知能をさします。
言葉の分析や単語力、語学能力など過去の経験が結晶性知能の土台となるので、加齢により低下しない能力であると言えます。むしろ年を重ねるごとに伸ばすことが出来る鍛えどころの能力と言えるでしょう。
結晶性知能が加齢に影響を受けないということは、認知症の人でも結晶性知能が保たれていることが多いことからもわかります。
若い時に有能な人は老後も有能?!
結晶性知能の発達は、個人の流動性知能の高さによって左右されます。例えば流動性知能の一部である集中力を欠いた人は、すぐに一つのことに飽きてしまい、結晶性知能を発達させることに不向きです。
このことからも、流動性知能の高い人ほど結晶性知能を発達させることが出来ると言えます。
ということは、若い時に流動性知能をフルに活かして仕事がバリバリできた人には、経験に基づく結晶性知能がぐんぐん伸びていますので、それを活かした仕事についてもらうことで、ますます活躍してもらえるというわけです。
年配世代の能力を鍛えるためにも、クレーム対応や教育係といった、経験を活かして活躍できる場を考えていきたいですね。
若い世代には研修や能力を高める場を!
流動性知能が高い人でも、環境が整っていなければ結晶性知能を発達させることが出来ません。
簡単に言えば、どんなにIQが高くても、基礎となる勉強や経験を積むことが出来なければ、結晶性知能を伸ばすことはできないということです。
ということは、若い世代はたくさん学び、たくさん経験を積むことで、老後の結晶性知能の高さに影響が出るということです。若い世代の能力を鍛えるためには、ぼんやり過ごしていてはいけませんね!
未来の会社は老いも若きも適材適所で!
若い人はたくさん学び、経験を積むことで能力を鍛えて高め、年配の人はこれまでの努力を継続して能力を鍛え高めていく。
飛び込み営業は若い人、でもクレーム対応や定期訪問は年配がと
いうように、年代に合わせた働き方を考え、人を活かすことが、これからの未来の社会を明るく活力のあるものにしていくように思います。
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主婦だって関係ありますよ!
おやおや!「今日は何だ、仕事の話か」なんて思ってはいませんか?
私のような主婦でも、これまで生きてきた経験という土台はきちんとあります。つまり結晶性知能は伸ばしていけるのです。
もしあなたが若い世代なら、流動性知能を存分に活用し、いろんな経験・勉強をしましょう。
逆にあなたが老いを意識し始めた世代なら、今まで続けてきたこと、得意とすることをさらに磨いていきましょう。
老化防止とは、歳を重ねても尚、伸びうる能力を鍛えていくこと、与えられた命を存分に生きることではないでしょうか!
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