ハムスターの「部屋んぽ」は必ず必要なのか?
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部屋んぽとは何か?
ハムスターをお迎えするまでは、「部屋んぽ」なんて言葉は知りませんでした。
「部屋んぽ」というのは、ハムスターのお部屋の中でのお散歩のことです。ハムスターの飼い主さんの中では、当たり前のワードとなっています。
さて、この「部屋んぽ」ですが、野生では大変運動量の多いハムスターが、狭いケージの中で運動不足にならないよう、そして、飼い主さんとのふれあいタイムとしての役割があります。
ただ、ハムスターはご存知の通り、噛むのが仕事(笑)!なんでもかじってしまいます。壁や家具、畳なんかも、飼い主がかじられたくないものほどかじると言っても過言ではありません。
そして大変危険なのが、電気のコード。感電の危険があります。
あともう一つ、ハムスターは登るのが大好きです。登るのは好きなんですが、降りるのは苦手なので、すぐ飛び降ります。そうすると、カーテンなんかにしがみついて、高い所まで登り、下へは飛び降りちゃって骨折なんてこともよくあるのです。
そんな危険をはらんだ人間の部屋の中をお散歩させる「部屋んぽ」は、必ず必要なのかどうか?
今日は私の考えを書かせていただこうと思います。
ハムスターの部屋んぽは、運動ではない
先ほどは「部屋んぽ」とは、ハムスターのお部屋の中でのお散歩と書きました。ですが、ハムスター目線で言うならば、正確にはお散歩ではありません。
ハムスターは本来、縄張り意識は大変高い動物です。よく観察してみると、マーキングも活発に行います。
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ハムスターは部屋んぽの中で、自分の縄張りを意識し、パトロールをしていると言われています。
ですから部屋んぽは、運動不足解消のためにお散歩しているというより、パトロールをして周り、結果的に運動になっているという状態が正しい認識になるのです。
もし部屋んぽをしなかったら、運動不足になる?
ハムスターにとって部屋んぽは、自分の縄張りのパトロールです。
そのため、もしケージから1度も出したことが無ければ、縄張りはケージ内だけとなりますので、部屋んぽは必要なくなります。
たいていの飼い主さんは、ケージ内に回し車をセットされていると思いますので、若く健康なハムスターはケージ内を走り回ったり、回し車で走ったりして、運動不足にならないのが普通です。回し車については、賛否両論ありますが、それはまた後日書かせていただくとして…。とにかく、ハムスターをお迎えしたら、必ず部屋んぽをしなければならないというようなことはないのです。
むしろ、1回部屋んぽをしたら、できるだけ毎日してあげないと、ハムスターは縄張りの確認が出来ませんので、かえってストレスになるのです。
せっかく飼っているのだから触れ合いたい
部屋んぽは危険もあるので控えたいけれど、そうは言っても、せっかくかわいいハムスターをお迎えしたのだから、触れ合いたいという気持ちもわかります。
実際に、お世話をする際には、ケージのお掃除も必要となります。そんな時は、ハムスターに別の場所にいてもらわなければなりませんよね。
我が家では、「ふれあいフェスティバル」と名付けていますが、大きな段ボールに「別荘」をつくっています。そして、毎朝この中にうつして、お掃除などのお世話をしています。
段ボールはケージの数倍大きいので、我が家のジャンガリアンハムスターにとっては、相当大きいスペースです。
我が家でハムスターを初めてお迎えした頃は、まだ子供も小さいかったので、部屋んぽするためには、片付けないといけないものが多すぎ、断念せざるを得ませんでした。
そこで考え出したのが、「ふれあいフェスティバル」です。この中なら、脱走の心配もありませんので、お掃除も安心して出来ますし、ハムスターもマーキングをくり返し、次第に馴れてきますので、安心して待っていてくれます。
部屋んぽは必ず必要か?の私の考え
部屋んぽは、ハムスターにとって安全な環境を整えられないのであれば、してはいけません。
そして、安全な環境を整えても、目を離さないようにしましょう。
1度部屋んぽを始めたのなら、毎日のお世話の中に、部屋んぽも1つのお世話として組み込んであげて、毎日してあげましょう。
※ただし、ハムスターの若く活動的な間は、ということです。老年期に入ると、場合によっては危険度がさらに増しますので、部屋んぽをどうするのかは、また改めて検討が必要かと思います。
お部屋の危険を取り除けない、またそこまで時間を割けないという場合は、あえて部屋んぽはしないようにしてあげたほうが良いでしょう。部屋んぽなしで、ケージの中でストレスなく過ごせるのなら、それはそれでハムスターは幸せだと思います。
実際、野生では食べ物を求めてたくさん走り回りますが、移動の距離はすごくても、実際の行動範囲はさほど広くないとも言われています。小さな範囲の中を行ったり来たりせわしく動き回っているといったイメージです。
大切な事は、ハムスターにストレスを与えることなく、ハムスターファーストで過ごさせてあげることが1番です。穴の中で過ごすハムスターは、狭いからといって、ストレスということはないと思われるからです。
部屋んぽをするなら、危険を除いて、目を離さず、毎日!これが条件です。
あなたのハムスターが、ストレスフリーで長生きし、可愛い姿で癒してくれますように♡
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